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『索引』の有無=本の選択基準のひとつ

本を紐解く

一般に、本というものには、初めに目次が入っています。
しかし、専門書でもない限り、最後に「索引」と言うのが入っていません。
専門書でも索引の入っていないものは多く見かけます。これは何を意味するでしょう。
私たちは、専門書を繙くときには、その目的が「調べるため」であることがほとんどです。
小説などの様に、初めから終わりまで読もうとはしません。
もちろん、一つの事について言及するような本については特に最後まで読破して、その内容を知ろうとします。
その時それは、「読書」という範疇に入りもしますが、多くが、「調査・研究・学習」の為が故に、読破又は拾い読みなど、一部を読むことが多いものです。
それが故に、「読書」とは言わず「繙く」と言う言葉が相当します。
もちろん、研究対象である時は、「繙く」だけではありませんので、「読書」でもあります。特に、この時は「調査研究・学習」であります。


索引のあるなしの意味

さて、この時、つまり、その事柄を知りたいがために本を繙くときに必要なのが、「索引」です。「目次」は当然ありますが、それも詳しくあるべきです。
又、「索引」のあるなしは、「調査・研究・学習」にあっては必ず必要な項目であります。
無くてもよいという本は、小説・詩をはじめとする文学関係のような不要なものや、往々にして、容量の少ない物、整理がなされていない本に多く見受けられます。
実際、物事を調べる際において、この「索引」というもの、特に詳細であればあるほど、調査には、調べやすくありがたいものであることは明らかであります。
この「索引」のあるなしは、その書の内容に品位を与えるだけでなく、研究の成果をより伝えやすくしている点においても、高度な内容であることを物語ります。
即ち、索引のある本は、信頼の証のひとつでもあります。もちろん付け焼刃のようなものはあまり意味がありません。
「索引」は詳しければ詳しいほど、良いのです。編集者の意識の高さが伺えます。
これは、あなたも、索引のない本を前にして、索引作りをやってみるとよくわかります。索引があらかたでも完成すると、いかにその本を読む・調べるときに、索引が役に立つかがわかります。すると、「調べる・学習する」本というものには、索引の必要性・便利さが大切かということが、本の選択時にも、ひとつの購入要素となります。
名著と言われれるような専門書でも、索引がないものは、何度も読み進める際には一苦労します。

索引=キーワード
これは、また「キーワードで探す」とも言えます。
時として、東京大学生のノートが紹介されたりもしますが、あれと同じで、キーワードが目立つところに、書いてあるから、再読には便利なのですし、記憶に残りやすい点があります。
しかも、索引の挿入位置も大切です.索引があっても目次の次に挿入されているものを時として見かけます。これは、一般的な挿入位置と違う故がとても使いにくいのです。
索引は本の最後にあるからこそ、調べるに際して一般的だけでなく便利さがあります。索引がないよりはもちろんいいのですが、他の書物と違う位置ということは、すでに使いずらいということなのです。
本を一つの研究材料とするときは、同じパターンというものの必要性は、古代物を研究するときのようにどの分野でも、同じことが言えます。
「他とは違う」というのは、それについての特徴でもありますが、逆にそれだけを一から調べるという作業が伴うというのが定番です。

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