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どの「エンディングノート」にも書いてなかったこと

思うるに、どの「エンディングノート」でも、書かれていなかったことがあります。
それは、「人の死に場所について」です。
これは何処か取り上げることではないような気がするのか、どのエンディングノートでも書いてないようです。


亡くなる人の8割は、病院で亡くなるそうです。
後の2割は、家や外での交通事故・天災などにあたるのでしょう。


では、家で亡くなっとき、どうするのか?
結論から言えば、救急車や警察を呼んではいけないと言う事です。
救急車を呼んでも警察に連絡が行くと言うので、同じ事。
「かかりつけの医者を呼ぶ」事だと言われます。
救急車を呼べば、事件性が無いかどうかから疑われると言う事です。
大切な人が亡くなった時に、何故事件の当事者などに疑われてしまうのか?
泣いている暇などなく、自分の方がそら恐ろしくなってくるでしょう。


だから、この事も、家族で話し合って、ノートに書いておく様にしましょう。
最期は、病院でよいのか、自宅がいいのか。
その際は、「かかりつけ医を呼ぶ」と言う事を明確にしておきましょう。
これは大事なことのひとつです。
何故なら、急に亡くなった時等では、周りの人の方が慌てふためいてしまうからです。
この話、多くのエンディグノートに書いてあることを見たことが無いのですが、どうでしょう。



また、日本人は、昔から言われているように、「死ぬときは畳に上で死にたい」と言います。
あなたは、どう思われますか?
戦時中も、日本に帰りたいと思って死んでいった人たちの多くは、日本の畳を恋しんだことでしょう。
畳み・木・障子・・・「紙と木の文化」と言われます。
これら日本の気候風土になじみ、日本人と共に生き、切り離しては考えられない文化です。
しかし、生まれる時も死ぬときも病院と言う時代、せめて「死ぬときは、我が家で。畳の上で」と願う心は、届かぬようです。
届かぬと言うより、病院で死ぬことが当然でしかない世の中だと言う事です。



▮まとめ

家族間で「あなたの死に場所」についても、話し合ってはいかがでしょうか。
結局、どの家庭においても、結論は「病院だ」としか言えないかもしれませんが。


▮追記 2022.3.30  

その人生の最期における本人の望む医療やケアのありかたについて話し合おうと言う取り組みを、厚労省のHPに<「人生会議」してみませんか>と言うものが有ります。
これは参考になります。覗いてみてはいかがでしょうか
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html

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行政書士 井原法務事務所
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