1タイトル
タイトルからも推測が付くように、行政法の要点をまとめたもので、読み物風な構成がなされています。
キーワード・ポイントを最初に取り上げているので、中学高校の参考書の様な趣があります。読みやすい点からも、よく読まれた本と言う印象が伺えます。
この本が好評を得たので、次の「行政救済法のエッセンス」と言うタイトルの本を出しています。訴訟及び救済制度について、裁判例を基に先の本と同じような構成をとっていますので、2冊で「行政法の基礎から、訴訟論まで」と言った内容になっています。
2体系的知識
概説だけピックアップした本と言うのではないので、この2冊を読めば、行政法の体系的知識を会得できると言ってもいいのではないでしょうか。
一般に、体系書ともなると、大部の本になるのが相場です。そのような本を読む必要がある時は研究者・学習者に多いでしょう。
一般読者も対象とするならば、程よいページ数と言うのも必要なのは言うまでも有りません。
その意味でも、この書はよくまとまっているでしょう。
3まとめ
・出来るだけ行政法の世界を捉えるに適していて、且つ、読みやすく、とは言え、研究書までは行かないと言う類としては、かなっているでしょう。
ただ、先ほども言いましたように、もう一冊の「行政救済法のエッセンス」を必ずこの後にでも読む事を前提としての事です。
※「行政法のエッセンス」櫻井敬子(学陽書房)
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