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経営者=仕事が出来る人?

普通経営者は、仕事が出来る人と、考えるのが多いのではないでしょうか。。

仕事が出来るから、人に使われずに、自立した・起業したのだと。


ただ、こと経営においては、「経営者=仕事が出来る人」とは限らないとは、よく言われます。


個人企業や、小規模の企業においては、経営者は、仕事が出来る事の上に成り立っていると見る事が出来るでしょう。(10年その道を暮らして来た・曲がりなりにも人を使える職場で生きて来た・・・などのような「キャリアと自信」を培っていると自分に理由づけできる故に)

そして、経営者=事業運営者である、事業創設者であるからにほかなりません。

しかし、企業が大きくなるにつれ、上から会社全体を掌握する事が難しくなる様に、同時に企業の各部門においてのスペシャリストではなくなっています。


一国の王様が、国中の産業の仕事をあれもこれも出来るでしょうか。

出来るわけが有りません(出来なくてもいいのです。)

国のトップ、企業のトップにいる人=指導者、経営者は、戦略命令をする本部においての指揮監督側にいる存在であり、その方の能力が必要です。

簡単に言えば、その企業の仕事は、その仕事を出来る人を雇うか、外注すればいいのです。

逆に言えば、各部門の仕事は出来なくても、経営者の素質があれば、成功しえると。


かつて経済界の木川田一隆と言う人の言葉が雑誌などでも、引用されるのを見ます。


曰く

経営者には、オルガナイズ・コーディネート・プロモートとしての素質が求められる」

とあります。


・オルガナイザーorganizer=組織力(本来は、大衆・労働者に対し、政党や組合の組織を作るために動く人)
・コーディネーターCoordinator=調和性(一般に、イベントや活動などの企画・交渉の仕事をする人)
・プロモーターpromoter=進捗力(一般には、イベントなどに資金提供や組織をする個人や会社の事)


企画・交渉などは、企画マン・営業マンの経験がモノを言うかもしれませんが、どれひとつとっても、各組織部門で培ったエキスパート能力を保持しろとは言っていません。

経理マンだったら、経理の知識・経験・推測力など, 営業マンだったら、販売力・企画交渉力など,各部門での専門力を保持し提出しろと言っていません。

それら積み上げられた経験の中から、組織力・調和性・進捗力を引き出せる事を要求しています。その意味では総合的な行動力を求めています。


最後に一言

経営者が常に考え備えなければならい事は、非常事態を常に想定し、それに備える事・・・何があっても応じられるだけの力を持っている事です。

即ち、ひとつは「金」であり、ひとつは「人」であり、そして、「選択肢がある事」ではないでしょうか。

最後の「選択肢がある事」は、非常に重要な項目です。





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行政書士 井原法務事務所
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