「法学入門書」にしろ「法学概説」にしろ、概観を展望する種類の本は、どこか無味乾燥に思えるのは多くの人の意見でしょう。
それは、法律の構成についての説明書であるからにほかなりません。
其れゆえに、「実定法学入門」や「六法入門」等は、それらと体系書・概論書とは違う構成背景が書かれているので、飽きが来にくいのです。
ともすると、具体的で、新しい情報を得ることの感激を持つものです。
本来「法とは何か」を知りたければ「法哲学」書は必須である事は間違いないですが、進める対象としては、各学問の最終とも言える存在です。
そのような書のひとつに、「法哲学」や「法思想史」「法社会学」が有りますが、「法哲学」の様なのはとても理解が難儀である点です。
それは、ご存知の様に、ギリシャやローマにおける多くの哲学者を輩出してきた古代史家にみられることでお判りでしょう。
ここでは、それらについてではなく、電気機器にみる取扱説明書の様なのでもなく、又、暗記物に終わりやすい条文解釈書などでもない「法の説明」と言った感があるのです。
ですから、言わば「法律という道具の素材説明・使われているねじの切方・大きさ・角度・似た道具の種類」と言う様な「法律という道具の使い方」についての基本を知る事にもなるでしょう。
※「法律の使い方」柴田孝之(勁草書房)
著者は、とても若い(1972年生まれ)のですが、他に司法試験受験者対象として「法律用語集」も出しています。それは、まるで、法学部生にとっても基礎力の会得にはもってこいです。大学生対象としても、このようなタイプの本はほとんど有りません。
そもそも本屋さんでは、法律専門棚にあるのではなく、各種受験参考書の棚にあります。
のぞくときは、そちらを見てください。
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