●悪口を公言する
時として、同僚同士の悪口・部下の悪口を、お客さんの前で言っている光景を見ることが有ります。
これは、本来よくありません。
親しいお客さんでも、面白おかしくその話を聞くがそれだけのこと、又は、あまり、聞きたくもない話として聞き流すかです。
何故なら、得な情報ではないからです。
誰しも少しでもいい話ならともかく、悪い話は、同調するか・他人事として聞くか・又人の悪口をこの人は言っている…と判断するかです。
部課や同僚の悪口を、冗談交じりで話したとしても、言われた人もさることながら、会社の従業員の質の低さを広めているようなものです。
特別な社会ニュースにでもなるような事件であったりしても、会社内部の事を、社外に簡単にひけらかすのは良くありません。接客する人は特に、会社の顔の1人であるのですから、その一言が重なれば、この会社の人材は良くない人ばかり」という飛躍した思いにもかられないとも限りません。
喩え普段から叱責のある社員であったとしても、客の前では、嘘でもみんな頑張っている」というほうが、客に対してはいい印象を与えます。
普段から、上役にしろ、同僚にしろ、御互いにある程度褒め合っているならば、その会社内の「人となり」は、外部に対しては特に良く評価されるものです。
つまり、外部の人にしてみれば「あの会社の人は、皆頑張っているし、悪口ひとつ聞かない。きっといい人ばかりの会社でしょう。あんな会社ならうちの子も入れたい」とまで評価されるかもしれません。
営業マンだけでなく、接客する人は直接会社の顔となるので、スマイルだけでは補われない事がいっぱいあります。
人前では、褒めずぎる必要はありませんが(褒めるだけでは少ない逸脱した人材は別として)、嘘でも「彼も頑張っています、お願いします」位に言えば、それを言われた社員も嘘でも「いつもあの人はかばってくれる」という思いに駆られ、仕事を頑張り、会社に来るのが楽しい」となるかもしれませんし、聞いた客にも「この会社は、人を褒める会社であり、人間関係がうまくいっているのだ」とも思いやすくなるかもしれません。
しかも、普段の叱責でも兎角、パワハラであるかもしれませんし、情ある叱責でも、パワハラと逆に取られる昨今に在っては、人前では、冗談でも、馬鹿にしたような言動はするべきではありません。
会社の業績を上げるのは、商品の売上高だけではなく、会社そのものの良さに多くの貢献度が含んでいます(これを健全な会社とか健康な会社と言う)
●それは、家庭に目を向けて見れば納得できます。
誰しも、家庭内のいざこざを周囲に知られたくはないはずで、隠そうとするのが普通です。
なのに、近所の人に、「家の子供は・・」と親しい人同士ならいいかもしれませんが、それを聞いた人はすぐに広めると考えるのが自然です。
又、誰しも、「うちの子は東大卒」だとか「会社でまた出世した」とかいう時は、人に話したくなるものです。
周囲の人に、イイ子ばかりだと思ってもらいたいものですし、その為にも、いい時は他人に話し、悪いことは世間に知られない限り隠すのです。
その時、悪いことでも、褒めるか、そのまま話すにしても、へりくだって「うちの子はそこまで力ないです」位にとどめおくのいいはずです。
どういうわけか、外部に対して、社員の悪口を平気で言う人が多ければ多い会社ほど、<社員や出入りが多い・若い人がいない・優秀社員がすぐやめる・従業員が増えない・業績が伸びない>など、必ずどれかに当てはまります。
●まとめ・・・<御互いを認め合う会社>
「御互いにいいところは褒め合う」という会社は、誰しも悪い気はしないでしょう。
さすれば、社員としては、《会社に行くのが楽しい・仕事は好きじゃないけど、皆といるのが楽しい・頑張ろう》という思いができやすいと言うものです。それが会社の力となれば、そう簡単につぶれることなどなくなるでしょう。
あなたの会社では、そんな思いに成れますか?
同僚や上役には、何かあった時、貴方をかばってくれる人がいますか?
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