今月の本のご紹介は、「フラムスチードの天空図譜」です。
10月と言えば、スポーツの秋・食欲の秋です。そして、夜空をめでるには、いい頃です。
そんな季節にお勧めなのが、此の本です。
星座と言えば、昔から、ロマン的な感じにひたるものです。その星座については大昔から、ギリシャ神話などに出てくるように、星々について、多くの物語も作られてきました。
フラムスチードは、アイザック・ニュートンと同時代の人で、イギリスグリニッジ天文台初代台長になった人だとあります。
今日使われている目で見える星座名54は、彼によるとあります。しかも、その記名法が赤経順※1である事が偉大な業績で、バイエルと言う人とのこの合作は、西洋星図史に貢献したと言います。
彼の書いたものは白黒で、恒星社で編集したようです。
星座をこのように人や動物に当てはめることが西洋では昔から行われていますが、どうしてこのように当てはめられるのか。
その創造性は、素晴らしいですが、星を見て、人や動物に当てはめるような想像は、私には出来ません。
とは言え、星座表と星々を見比べて想像してみることはとても楽しいはずですから、この本ばかりでなく、もっと簡単な書物を探してみてそれと比較してみましょう。
また、貴方のお住まいの近くにある天文台に見学に行くのは、秋の楽しみとしても素敵でしょう。
図譜の星座名は、フランス語で書いてあります。解説文には、野尻抱影氏※2 が次のような事を述べられています。
「フラムスチード数字」と言われるものを創始した。「同時代のアウスブルグ(独)のヨハン・バイエルと言う人の星図のギリシャ文字とローマ字による記名法を使うのですが、それに漏れた星名は、序数字で記名する事を創始した」とあります。
親子そろって、近くのプラネタリウムに行ってみましょう。
親子で思いで作りの楽しさ・大切さを、肌で感するにはいい季節です。
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※新版「フラムスチードの天空図譜」(恒星社)
フラムスチード:1646~1729.イギリス人。天文学者。
※1 赤経順=星座ごとに、西から順番に、遠し番号を付ける方法。
※2 野尻抱影:1885年生まれ。天文を主にした随筆家.として有名。また大仏次郎が、彼の弟である事は有名。
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