日本国憲法には「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」(【生存権】憲法25条1項)と謳っています。
又、国民皆保険制度や生活保護法・最低賃金法もあります。
今は、戦後直後の様な、病気でも医者にも行けないという社会ではありません。
勿論今でも生活困窮者はいますが、それでも、何とかしてでも、医者に行くことはできるのです。最悪お金が無くてもです。
先進国ぐらいが、その恩恵を受けているかもしれません。
しかし、アメリカでも、国民皆保険制度ではありません。
医者に行きたくてもいけない国民・国家
たとえ、医療費がすべてタダでも、そこにある仕組みは、全く整備されていないのです。
うわべだけの制度になっています。
また、最低賃金法もないのです。(この法律は超大切です。)
富める物だけが、豊かさを享受しています。
有る国は、日本と物価は変わらないのに、賃金が日本の3分の1位です。
昔の日本の、「働けど働けど、わが生活楽にならず」どころではありません。
一般人でも、共働きしても食えるかどうかと言うのが普通なのです。
未だ、安すぎても、仕事があるだけましです。
貧富の差が大きすぎて、貧民は、無料の病院に行かざるを得ないと言うのは同時に、そこへ行く貧民の数が多すぎて、直ぐに受けられない事を意味しています。
いつ受けられるのかもわからないほどに混雑している。
金持ちだけが、いい医者にいつでも行ける状態の国々。
又、いい腕の医者は、無料の病院では給与も安いので、もっといい病院へ行ってしまいます。つまり、無料の病院には、腕のいい医者は少ないと言う状態に陥る。
すると、無料ではあるが、腕の悪い医者ばかりの病院で貧民は待ち続けなければならない。その挙句、腕が悪い医者ばかりがいるので、日本では難しくない胃カメラ手術等でも、死者が出てしまうほどの低さ。世界には、そんな国がいったいどれくらいあるのかです。
日本に住んでいるだけではわからない現実が外国にあります。
日本でもありとあらゆる問題は有りますが、それらの国々に比べればどれほど恵まれている事でしょうか。
日本ほど医療機器が整備されている国はないと言います。しかも最先端の医療機器です。
小さない病院でもCTを持っているのは日本だけ。西洋は、中規模以上。
CT・MRIの数も外国に比べ問題にならないほどで、100万人当たり計算でも、世界1と聞きます。(その分、放射線被ばくも多いとも)アメリカ・オーストラリアなどと比べても、簡単に言えば2~4倍。
そのような国民の事を本当に考えていない国で生きていかねばならないことは、考えれば考えるほど、空恐ろしい事です。
日本国籍を欲しがるのも当然です。
私たちが当然として受け入れていることが当然ではないと言う現実です。
外国人とその国の事情を聴いていれば、あまりにも考えさせられることばかりです。
日本に生まれたこと自体が、どれほどの幸せか。
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