日本史ばかりでなく、歴史を読むという事は、「人とは何か」を知ることになるわけですが、とりわけ日本史を読むことが近場で一番でしょう。
思想史も、最初はなるべく薄い本で外観を読んで納得しておけば、後が楽であることはどれも同じですが、この本はそういう点からして、概論であり、教科書的でもあり、読みやすいものとなっています。
随所に各項目のキーポーイントともなる言葉や内容の出所的な資料を多く載せているので、読んでは、背景を知る上でも便利です。
とはいえ、知らない言葉自体は辞書を片手に置いて調べることを基本に置かないと、ただ読んだだけに終わり、理解の薄いものとなるので、基本はやはり、言葉を調べることに重点を置くことに異論はないと思います。
決して大人の本ではなく、中学生高校生のテキストとして使ってもいいほどのレベルなので、お勧め本と言えます。
最後に多くの参照文献を多く載せてありますが、それもさることながら、索引を付けてほしかったです。
これに興味がわけば、それら参考文献を頼りに手当たり次第読んでいけば、日本史の外観は基より、日本がいかに神国として生きてきたか、いかに世界の中で突出してきた国であるかの思いをするに違いないでしょう。
これ程の国が他にないことも感ぜぬにはおられなくなるとも言えなくはないでしょう。
さすれば、日本に生まれ日本人として生きて居られることがどれほど幸せな国民であるかをまざまざと知ら占められてきます。
今の日本は歴史ブームの中にあって多くの歴史探索ドラマや企画番組が製作されているかはお知りの事でしょう。
ですkら、何を呼んでいいのかとか思うことがあれば、何にもまして歴史書か文学書を読むことから始めればいいのです。何も難しい本を読むことはないのです。読んでいればいずれそれらにも出会います。
※「日本人の倫理思想」寛泰彦他編(東宣出版)
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