皆さんは、もう大掃除は終わられたでしょうか。其れともこれからでしょうか。
今年は官庁や企業でも仕事納めが、28日がちょうど土曜と重なり、27日金曜日となったところが多いのではないでしょうか。ですから、早い人では、金曜の夕方から、帰省列車に急がれたかもしれませんね。
さて、この時期、暮が迫るにつけ、TVラジオをはじめとしてあちこちで、「今年一年大変お世話になりました、来年もよろしくお願いします」と言う挨拶が頻繁に交わされることを見聞きしますね。
このような慣習が何時から始まったのか知りませんが、日本の町人文化は、江戸時代には冠たる完成を見せていますので、其の頃からかもしれません。
と言うのも、江戸時代には、商品の支払いも、盆と正月に払うような慣習もあり、その年の暮れにはつけ代金を支払って、すっきりしようと言う習わしもあったことはよく知られています。又、年内に、今年一年の感謝を込めての意味もあり、年末大掃除などをして新年を新しい気持ちで迎えると言う、日本独特の慣習があります。英語にはない言葉です。
そう考えるとこのような挨拶が文化として根ずいたのかもしれませんね。
この日本の文化慣習はとても素晴らしいものです。
ただ、これ、病院や薬局で聞いたらどうなんでしょうか。どこか決まり事で正しい挨拶の様にも聞こえますが、裏を返せば、又、来年も、病院・薬局にお世話になるという事ですね。
勿論、病気や事故で体調を崩して未だ通院しなければならない時は、来年も行くことになるわけで、「よろしくお願いします」と言うのも大人の挨拶として当然とも思えて、同じ返答をしそうです。
つまり、この時期的な挨拶もしてよいかどうかという事です。
よく言われることに病院等、見舞いに持っていくものとして果物などは一般的で大概の人にはいいのですが、食べること自体出来ない人には持っていくのはよくありません。叉、花でも植木鉢の花は、病気が治らず病院生活が長引くとも言うことで忌み嫌われるもので、決して、お見舞いとして持って行ってはいけないとされます。
これとこの時期の挨拶と言ってはいけない言葉としてよく似ていないでしょうか。
これは私自身の感情だけかもしれませんが、昨日行きつけの薬局で聞いた言葉でしたので、感じたことをお話ししました。その挨拶を聞いたときは一瞬「え?」(また来て?)と思いました。誰しも少しでも早く体の不調を治したいし、病院自体あえて行きたいところではないのです。
挨拶も使い方<場所や時期、相手の状況等>に一瞬でも、これは良いのかと考えてみる様に気を付けることが必要ではないでしょうか。
皆様今年一年有難うございました。来年もよろしくお願い致します。
皆様良い年をお迎えください。
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