この時期桜見物に出かける人も多いでしょう
先日も岐阜公園の桜見に来た人の車で駐車場もごった返していました。
3月5日に開花宣言が出て、31日満開となりました。
護国神社内の鵜飼桜は、長良川堤防沿いの桜より早く咲きます。
百人一首にも出てくる古今和歌集には、六歌仙(在原業平、小野小町、遍照、文屋康秀、喜撰、大友黒主の6人)と言う代表的な歌人たちがいます。
文学的には、六歌仙は3っつの時期に分かれるとあります。
第1期 読み人知らずの時代
第2期 六歌仙の時代
第3期 古今和歌集全盛時期で、新しい歌風が出てくる
中でも紀貫之が一番この時期有名です。紀貫之の梅の花を歌ったものに、
「人はいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける」紀貫之
があります。
春は昔から日本人の心のよりどころとなって、春になると心うきうきとし、桜のその美しさに心が躍る季節であるのはいつの世も同じなのです。
「世中に たえてさくらの なかりせば 春の心は のどけけらまし」在原業平
又、桜も、10日ぐらいで散りゆきますが、「桜吹雪」と言う優雅な言葉にも代表されるような、桜の花が宙に舞い、水面に落ち集まる様に、心が痛むと同時にその美しさにも心打たれるときが来ます。それを紀友則が歌にしています。
「ひさかたの 光のどけき 春の日に しず心なく 花のちるらむ」紀友則
紀友則は、紀貫之の従兄弟です。
現代では、坂本冬美の「夜桜お七」が、よく歌われる演歌です。
歌は歌でも違いますが、この歌もとても迫力のある歌ですし、この演歌を聞くと、夜桜見物にも行きたくなるのも人の常でしょう。
岐阜市では、今週前半は上天気のようですから、今のうちが夜桜見物にいいでしょうね。
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