先年の明治150年に連なって、戦後期、そして、ここ数年全てにおいて、非常に、変革の年です。
今は、「第三の変革期」と言われます。
民法の相続改正・債権改正(2020年)などの大改正もあります。そもそも誰もが知るように、明治は、政治・産業・文化などにおいて、西洋列強各国に、肩を並べることが急務でした。
そのような中で、あらゆることが、西洋を手本とすべく、「お雇い外国人」は、黒船来航以前からも招かれ、軍備の近代化を初めとして、多くの場面で活躍しました。
明治に電気を作るために輸入した発電機。
今の東電が、ドイツの50HZを、今の関電がアメリカの60Hzを採用したために、日本は、東西を分けて、世界に類を見ない二つの周波数を持つ国となってしまいました。
これと同様なことは、他にも起きています。西郷隆盛・大久保利通・伊藤博文・大隈重信ら多くの人が、政治・外交・法制も西洋のものを取り入れて近代化していきます。
法律も、民法はフランスをお手本としました。
その一人として雇われたのがフランス人ボアソナードでした。
明治23年に公布された民法典が、日本最初の民法典であり、起草案から彼の手によるところでした。最初の刑事法草案にも立ち会いました。(この二つが日本法制史の要となり、かつ、日本の罪刑法定主義がこれにより確立)
しかし、明治40年には、刑法典は、ドイツ法典を規範した新刑法典としました。ドイツが日本の国情に近かったこともあると言います。
この本は、明治期から、昭和に至るまでの日本の法学者21人を取り上げています。
生い立ちから、一人ひとりを取らえて書いてありますが、各人の事件史のようでもあります。
故に、その人なりを知るには、多くの情報を知ることが出来ます。
概略を知るには、これ以上に必要ないと言うぐらいです。
戦前までの法学者と断っていますが、民法学の大家我妻栄等は、次世代に入る学者となります。その前の民法の大家鳩山秀夫が出ています。※「日本の法学者」(潮見俊隆他編)<日本評論社>・・・図書館だけにしかないかもしれません。
<追信>楽天に中古品としてありました。⒋436円とかです。
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