保険
❶業務の保険
どのような仕事にも、意図するとしないとにかかわらず、不意の出来事と言うものは発生するときがあります。
各士業も同じで、そのための保険・損害賠償保険と言うものがあるようです。
あるようですとは、各士業に聞いたわけでもないと言う事です。
しかし、聞かなくても当然あると推測できるものです。
少なくとも、行政書士にはあります。その引き受け会社がそれぞれ異なるようです。
保証金額は数種類ありますし、掛け捨てではあるものの、年に数万円ですのですので、必要不可欠事項としては、何ら躊躇すべき問題でもないのではないでしょうか。
入っているからと言って100%安全ではないものの、車の任意保険と同じで、入っていないと不安さは拭えません。
強制保険に対するようなものがない故になおさらです。
補助者も対象にもなっています。
❷車・傷害・火災の保険
東京や大阪などの交通網が発展しているところでもない限り、誰しも車を使って仕事をしているでしょう。
であれば当然車の保険、特に任意保険に入っていないのは恐怖の他何物でもありません。
公共機関しか使っていないと言うならば、日常における、傷害保険と損害賠償保険が一緒になったものには入るべきです。
事務所の火災保険も自宅兼業ではないと言うときでも、火災保険の有無は確かめるべきです。
所長ばかりでなく、補助者など一人でも使っている人がいる時は、その人にも、これらの保険については、必ず入るように指導しておかねばなりません。
また、もし今時、加入保険はと問えば「車保険と生命保険だけ」と言うような返答であれば全くの時代錯誤としか言えないのです。
勿論、保険は形のないものであり、保証期間が過ぎて何も無ければ、何か損をしたような気がして、入る必要がなかったのではないかと言う気にもなります。
しかし、何も無かったからよいのであり、もし何かあったら、その賠償範囲内で納まっていたかどうかなどと言うのは分かりません。
❸何でも入ればよいものでもない
逆な話ですが、保険は、「予防」であることは誰しも知っていますが、生命保険を筆頭に、何でも入ればよいと言うものでもありません。
一例を挙げれば・・・・
かつては、「積立傷害保険」と言うものがありました。
満期になると、+アルファが付くので、一度くらい事故に使っても、支払い総額と満期受取金額にほとんど差がないと言う貯蓄向きのがありました。
しかし、それは、今では、満期受取でも、+アルファもなく、支払い総額よりも少ない満期受取額になり、貯蓄の意味合いは少なくなりました。
しかも、かつての体系なら、5年10年の満期更新でも、同じ満期受取額で又同じ保険に入れるので、デメリットは全くないと言えました。
ところが、現在のそれは、支払い総額より、満期受取額が少ないので、満期受取額で、また同じ保険金額の更新をするときには、いくらかを補てんしないとその保険には入れなくなりました。
そして、それの繰り返しを続ければ、結局いつかは、掛け捨てと同じような事になっていきます。
故に、この積立型傷害賠償保険は、貯蓄目的には出来ないと考えられるでしょう。
傷害保険は、家族の事もあるので、掛け捨てとして入ることを考えもするでしょう。
所得補償保険なるものも昔からありますが、これは、開業に考えられるものでもなく、又、所得が安定してきた時と言えども、個人的意味合いの大きいものではないかとも思えます。
故に入る入らないかは、個人の判断とする所です。
その他、ゴルフ保険も昔からあるのですが、交際費として必要ならば、入るべきものでもあります。
しかも、開業時には、経費低減を主眼としますので、❶❷以外は、考え物でしょう。
開業時は、法人開業でもない限り、赤字であるのは当然と心得ても何も恥ではありません。
ただ、少しでも早く、収入=売上を目指すのみです。
保険は、あなたに合ったと言うよりは、必要かつ十分と言う線を見つけておきましょう。
2023.1 追記:
「自転車保険」:事務所によっては、近くだから・狭い場所だから、という時に自転車を使うことがあるかもしれません。しかも、このところ、自転車事故による多額賠償裁判が多く出ているために、自転車保険は強制義務となりました。自動車保険や火災保険の特約として個人賠償特約があればそれを使えますが、チェックしましょう。
ヘルメットの着用義務はありませんが、外出時には、着用すべきです。
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