◀◀◀次の記事                                                         前の記事▶▶▶

セミナー・講演・研修・講座色々ありますが

❶まず初めに

高校までは、学校では、「授業」と言う形態で、教師から生徒に勉強を教わります。

専門学校・大学以上になると、「講義」と言う形で、先生(講師・准教授・教授)から、勉強を教わります。(今は、助教授と言わず、准教授と言う呼称に変わっています)

「講義」が、先生から授業を一方的に受けるだけであるのに対し、「授業」は、実習や演習、実技も行うところに違いがあります。


➋では、「セミナー・講演・講座・研修」の違いはどうでしょうか・・・


・セミナー
英語では、Seminar。
大学の「ゼミナール」(通称ゼミ。大学での教育の仕方のひとつ。日本語では「演習」と言われるもの。)から、来ていると言います。
ゼミナールが、双方向性のもので有る点は、セミナーも同じです。
一般的には、「講演会」であり、単発です。この意味では、「講演」と同じです。

・講演

大衆を相手に、議題について、話す、又は解き明かす。

・講座

議題とされることを覚えたいために、集まる受講者に対する勉強方法

研修

主に企業で、仕事に生かすための専門的知識・教養・倫理・マナーなどを身に着けるための講義ですが、実習・演習・質問などを行う点においては、授業です。


どれもこれも似通っている点がありますので、現場で分けているようなものです。


❸準備の大切さ

⑴ 準備品

ただ、実際に行うに際しては、「テキスト・レジメ・資料・実習材料や道具・会場設定など」が、状況に応じて必要となるので、準備には時間・労力・費用など色々必要となります。

それ等の手間暇が、成功不成功の分かれ目ともなりますので、十分な吟味・検討が大事です。


・受付では、参加者名簿及び筆記具類・資料・レジメ・記念品・軽い飲み物などの設定がありますね。

入場料や研修費用が、当日支払い制なら、それに応じた受付設定、特にお釣りなどが不足しない事です。当日ではない時は、指定日までの振り込みなどによる確認と、当日のキャンセルなどについても、適応できるようにしておく必要があります。

また、終了後の懇親会などがあればそれらの手配も必要となります。


・講演では、多くの参加者を前にしての話なので、当日の公演日程だけのチラシだけでも十分です。又、会場入り口での入場者への、参考資料やアンケートを配るくらいでしょうか。


⑵準備品2

・また、授業・講義・研修などでは、当然ながら、それに見合った、テキストや資料・レジメが必要です。

「それに見合った」とは、ここで使われるそれらは、それなりの(レベルにも合わせた)専門性があると言う事です。

例えば、企業においては「役員が知るべき税務対策」とか、士業の業務研修に際しては、「〇〇法の改正点と注意点」と言うようなものです。

その時の講師は、その業務に関係した官公庁や法律関係者あるいは、その方面に詳しい知識人が成るのが普通です。また、企業においては、自社内や他社から招くこともあります。

この場においては、あまり、一般教養と言うようなことは行われません。

そして、議題も堅い内容になるのは当然です。



・業務研修においては、不特定多数に話すような内容では、いけません。それなりの内容が必要だと言う事です。議題も、よく有る集客を見込んだような宣伝風のタイトルは付けない事です。

例えば、業務研修において、「これであなたも出来る〇〇の特ダネ」と言うような、タイトルで、一般向けの話をしたらどうでしょうか。

あくまでも研修である以上、専門に準じた内容が必要です。

これでは、研修設定者側も、参列した士業者側も、時間の無駄遣いになってしまいます。

研修の設定内容は、とても重要だと言う認識不足であり、基本設定に問題があります。

また、毎回同じ内容だけでもいけません。(法改正などは当然毎回同じ議題となるものです。)

・そして、研修であるならば、必ず分厚い資料などはなくても、ある程度のレジメの類は必要です。レジメも資料も全くないとしたら、準備不足と言うより、不手際でしかありません。これは、「講演」ではないのですから。

「レジメ」は、当日の研修内容の概略・要約などですから、研修の内容・流れを掴むため・復習するためにも必要です。

資料1枚もないと言うのは、何処でも話している内容をただ話しているに過ぎない場合に多いものです。

配布用のレジメ・資料の類も不足・不備が無いよう確認しておく必要もあります。

議題内容を始める前に、研修などでは、配布資料など有無の確認を行う事が普通ですね。


⑶講師の決め方

・まず、たとえ有名人でも、一度は、その人の講演・講義を聞いてみる事です。それもなしに、講師には選ぶべきではないでしょう。

・講師の肩書も必要な時が多いでしょうが、それにこだわる必要はないのではないでしょうか。

其れより、例えば「〇〇会社の経理担当」の方がすっきりしていますし、内容が良ければ反って、その講師が優秀な人に感じられます。その場合は、一般教養や世間話が入っていても、初めからそのような議題であるならばいいのです。

・各内容によって、時間通りに進まない時もありますので、その計画も予定に入れなければなりません。


⑷ 会場設定

・会場設定には、分かりやす案内図、乗り物説明、駐車場の手配、送迎バス、喫煙禁煙事項、持参物、などがありますね。

会場が分かりにくいと言うのも困りますが時としてあります。又、来場者が予想以上であり、入り切れないと言うのもよくないので、参加予定人数の把握と入場者制限数の事前表記も必要です。

会場までの、案内人の取り決めなども要確認です。会場設定関係者名簿の確認配布、開催内容の時間的流れの設定確認など、事前演習も必要であればやることです。

照明類・冷暖房・音声機器・机椅子などの不足や欠損、汚れなどのないことも確認することです。その他、説明用の機器などの不備もないよう事前確認・テストが必要です。


❹まとめ

これらの企画と言うものは、大変難しく苦労する物ですが、基本だけは間違わないようにしなければなりません。

100%成功などと言うものはないでしょうが、せめて「なんとか半ば成功した」ぐらいは必要でしょう。

その為にも、聴衆者・参加者からのアンケートと反省会などのデータ取りが必要です。これらがないと、「前回あれをやった・これをやった」と言うだけの記録に終始します。

次の計画を立てる際にも、これらのデータから、その効果を測れますので、より一層の企画に役立ちます。



0コメント

  • 1000 / 1000


行政書士 井原法務事務所
TEL/FAX 058-241-3583