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事務所開業の話11 「研修」

行政書士に登録すると、当然ながら、初心者研修の話が出てきます。

初めのうちは、専門をどれにするかもわからないと言う事が多いので、初心者研修以外もすべて受けたほうが良いでしょう。

その後、色々な研修予定が、メール・ハガキ・また、業界雑誌(日行連・県行政・支部行政)として、掲載されます。他に仕事を持っていないとしても、出来るだけ選ばずに出てみましょう。

そのうちに自分の方向性も見えて来るかもしれません。

ある程度、方向性が見えてきたら、全ての研修に出ると言う必要性はないでしょう。

其れよりも、営業に精を出す方が、得策です。

一般に、会費を払っているので、どの研修も、無料(会費に含まれている)ですが、ともすると、有料の研修がある時があります。その時も、自分に関係ないようでしたら、参加しなくてもいいでしょう。

また、初心者研修でない限り、一般研修の中には、基礎用語也、基礎知識は既にあるとして講義される研修もあります。知識がなければ、そのような時は、研修をうけても、ちんぷんかんぷんであると言う事もあります。又、内容が、全体の中の一部についての研修の場合には、余計に基礎知識也、経験を経ていないと理解しがたいものもあります。その時は、むしろ、販売されているテキストで、学習したほうが分かり安いと言う事もありますので、早めに、各書籍を揃えて、事前に、概観や基礎知識を学習したうえでその研修にのぞむようにしましょう。とは言え、主要な業務の基本書でさえ、簡単に取得できるとは限らないので、全ての業務の基本書を手に入れるには骨が折れます。

・予習か復習かと言えば、研修では、復習の方に重きを置いたほうがいいでしょう。


そしてまた、一つには、研修用のレジメ自体の問題もあります。

➀詳しいレジメが用意されているのか、②大小のタイトルだけの短文で、聞きながらメモをさせるものや、➂研修内容の半分くらいしかないというようなレジメであったりします。 一番いいのは、やはり、➀のような講師が話すことがほとんど網羅されているようなレジメが理想です。そのようなレジメであれば、講師の話に集中できるし、後からも、復習がしやすいからです。

行政書士の研修は、自由参加ですが、例えば、土地家屋調査士は、出席は必須になっていると言います。どちらがいいとか悪いとかよりも、その研修の内容の良し悪しにあるのみと言えましょう。研修にも今時のタイトルの付け方の様な、議題になったものもありますが、得てして、中身と釣り合っていません。研修では、タイトルに人目を引くような言葉で飾る必要はないのです。

レジメのしっかりした物を作ってくる人ほど、話し方がうまく、集中させる話法を持っています。レジメは単なる下書き資料ではありません。

メモするのに必死で、そのうち聞き洩らしてしまうような話し方や、レジメの構成では、聞くに堪えない思いをきっとするに違いありません。

レジメ作りも簡単には出来ないのです。

講壇に立つ・人に教授すると言うのは、中々ハードで苦労することも多いものです。なおの事、物事を誰にもわかりやすく話すと言うのは難しいのですが、それは、何度も経験することで上達する物だとよく言われるのはその結果のなせるところでもあります。


いつか、貴方が、研修で、話す側に立つときがあれば、それまでに参加した時の、各講師陣の話し方やレジメは、大変参考になるはずです。


ともあれ、新人としてほしい研修題材には、いかにして業務をこなしていくのかと言うのが多くの希望ではないでしょうか。しかし、そんな研修は、ほとんどありません。

先輩のやり方を知ることは非常に参考になるのですが、企業秘密とか、羞恥心があるからとかの理由からか、ありません。

その点は、本やblogを調べてみると気に入るものがあるかもしれません。また、本では、他の士業の人が出している本も参考になるのがあります。こればかりでなく、どのような業務でも、他の士業の人が出している本と言うのは参考になるものです。

とりわけ弁護士が書いている本に多くあります。

例「〇〇士事務所経営の本」「〇〇士への道」「新しい相続(弁護士〇〇著)」


また、先輩方にいきなり聞きたいと申し出ても教えてはくれないでしょうが、先輩の事務所見学をさせてもらう事から、少しでもその延長線として話を聞かせてもらうようなことができれば、参考にできる話を聞けるでしょう。


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行政書士 井原法務事務所
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