◀◀◀次の記事                                                         前の記事▶▶▶

もっと教えていてくれていたら~説明の仕方~

こんな事はありませんか?
「あそこで聞いた時は、そんなことは言ってくれなかった」
「そんなこと知っていたら、もっと聞くべきだった」
          💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢


<例1>墓地に関する法律では、墓石に名前を彫る等の、工事をするには、許可が要ります。


その時、お寺さんのお経「お性根抜き(魂抜き)=お墓を動かしたり、名前の追加彫刻の時に行うお経」をします。そして、また、お墓には、本体の横に、「墓誌」(戒名板)もあるところが、最近は多くなりました。
しかし、追加の名を彫るに際し、本体(棹石)の両脇ではなく、その墓誌に彫る時は、そのお経は不要です。この事を知っていますか?
多くの人、いえ、ほとんどの人は知りません。(私も、石材屋は、その話はしてくれませんでしたが、その追加彫刻の話をお寺さんにすると、教えてくれました。そこで、初めて知りました)
そもそも、お墓自体の事も、関係者=石材店・お寺さんなどしか知らないでしょう



世の中誰しも知らない事は多いものです。ですから、その知らない事に出逢った時には、その筋にたずねるものですが、その時返答する側も大いに肝心です。

つまり、聞く側は、何を聞いてよいのかも分からない事も多いので、教える側も、必須事項は、必ず伝えると言う姿勢が必要です。




<例2>土地建物の売買等に関しての不動産業者は、重要事項の説明が義務付けられています。
それをいい加減にしての売買などは、無効です。
其れと同じ事です。


<例3>葬儀は、一生に何度も有るものではありません。

ならば、葬儀に関して、やはり、1~10まで教える側の説明が必要です。葬儀は、全くわからない・気持ちが落ち込んでいる等の状態で、物事が、事務的に早急に進んでいきます。このような場合は、葬儀業者も、やってくれますが、どこからどこまでが、身内にとって納得いくものかどうかもわかりません。
その後の、お墓の使い方・法事の事・仏壇の事など、ほとんど分からない、と言うのが普通でしょう。たとえネットで調べても、判断に困ることが多いものです。
ですから、家族身内・近所の人・業者・菩提寺など多くの「人との繋がり=何でも、直ぐ聞ける人、相談できる人」が、いかに大切かと言う事です。
そして、それらの人でも、やはり、専門でないとわからないと言うことが多いものです。



教える側も、説明する時には、出来るだけ相手の立場に沿って、たとえ相手が知っている事であろうとも話すと言う態度で接する事がいかに大切かです。

「こんなこと知っているだろう」ではなく、「知っていても話す」と言う態度です。それが、丁寧な接し方と言うものであり、きめ細かなサービスでもあります。

また「物を売る」と言う事は、それらのサービスを通じて「次の売上」にも通じることでもあります。

勿論、営業上の事だけを言うのではありません。


それは、そもそも人と人の繋がりの中で必要な会話の中身と言うものであり、人と人の繋がりに必要な心です。「いい人だけど、ぶっきらぼうです」とか「いい人だけど、いつも言葉が少ない」では、長くお付き合いが出来ますか・・・


まとめ

・私たちは知らない事ばかりです。聞かなくても、教えてくれることの大切さがあります。

「物事を相談する側は、相談することも分からない事がある」と言う事を考えて話すことが、「聞かれる側の責務」です。

0コメント

  • 1000 / 1000


行政書士 井原法務事務所
TEL/FAX 058-241-3583