不動産を購入する事は、一生に一度あるかないかです。
また、「男と生まれたなら、家1軒は建てるものだ」と言う事も言われます。
それほどに、一生で一番高い買い物であり、その支払いと生活の両立のために生きているような人生を送るのが、誰もが経験することでもあります。
だから、おいそれと、買い替えるわけにもいかず、慎重さが求められるのですが如何せん、ほとんどの人は、土地も家も、専門者でもないのです。
なので、不良施行に悩まされることばかりです。
ましてや、昨今の住宅は、昔ながらの家造りとは異なり、新建材に代表されるごとく、見栄えばかりの突貫的造作が、平常化しています。
なのに、値段だけは下がる事などは無いのです。
そんな中、昔ながらのと言うよりは、本来のしっかりとした建築の在り方・手法をあれこれと説明しているので、素晴らしい本だと言うことはすぐに頷けます。
しかし、この本の様に今の建築屋に注文すれば、作れないと言われるのは目に見えています。さしずめ、出来るのは、寺社仏閣専門の建築業者でしょうか。
随分と、高いでしょう。
とは言え、この本を読んで、少しでも家作りに役立てましょう。
我が家を建てる時にも、建てている時にも、そして建てた後でも判断基準にも出来ます。
「いい家」「後悔しない家」は難しいのですが、それを目指しましょう。
家と言うのは、一度作れば、一代で終わるものではないのです。
家と言うのは、信じる信じないと言えども、すべ手の事に対して「方角」と言うものは大切であることは、徳川家康も気にかけていましたが、とても重要な事です。
方角1つで、耐久性が違ってきます。ましてや、健康にも影響します。
建築屋でもそれを考えない業者もいる事を私たちは知るべきです。
誰でも、後から言いますが、そんな業者の作ったものは必ず失敗するものです。
この本は、住宅、ことに木造住宅に関しては、バイブルとも言える本です。
ここから知識を吸収して、悪徳建築業者に騙されない知識を身に着けることができると言って過言ではないでしょう。
※「大工棟梁の知恵袋」森谷春夫著(講談社文庫)
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