交通事故損害賠償法（北洞孝之著）

一言でいえば、基本テキストと言えるでしょう

概論を得るにも、とても丁寧に、まとまっていると言う感じです。

中でも特徴的なのは、はしがきにもあるように、例示されている判例が、＜現状のものをほぼ網羅らされている＞とある事です。

一般に、例示数が限られているとしても、判例集でもないのに、網羅すると言う事はほとんと有りえないでしょう。

其の点だけでも素晴らしいです。わざわざ、別に判例集を持ち寄る必要性がない事は、大学のテキストとしても便利なわけです。

又、実務上での書式もたくさんありますので、机上の理論に拘泥する事のない思いもするでしょう。法律を勉学する上にも、各種様式集は必見です。

本書を見ればわかりますが、大学での教科書であることを構成からも感じ取ります。

※交通事故損害賠償法（北洞孝之著）弘文堂