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渋澤栄一「青天を衝け」が終わりましたね

NHKの時代劇ドラマは、多くの人が、期待するところの大型時代劇です。
江戸時代までの、時代劇は、侍に的が当てられたものが中心になります。
ですから、天下国家を取る取らないの争奪戦ばかり描かれます。
其の点、この度の様な、実業家に視点を与えたドラマは、個人的にも、相当なインパクトがありました。
ちなみに、幕末から明治にかけて生きた人々の、生涯を描くドラマが、個人的には好きですが、それは、その時代に生きた人々の生きざまが素晴らしいからです。
当時は、多くの若い人が、「国」を真に憂えるために戦って来た人の多い事。



勿論江戸以前にも、国のためを思っていた人は多くいます。
ただ、明治は、近代国家になった点から、今の時代に近いので、リアルな親近感が持て持てます。
しかも、渋澤と言う人は、農家出身故か、侍の視点からの物事の考え方ではない事が重点です。
民のためでも、侍の視点では、「国(民)のために戦をする」になります。
身分制度が無くなり、一刻も早く、西欧列強と肩を並べようと、近代国家を目指す。
彼は、いつの時点でも、「人のための国造り」を死ぬまで、貫き通している。
明治維新を成して来た人の多くは、「富国強兵」の「強兵」を主眼としている人が目につきます。
そんな政府から逸脱する渋澤は、政治家の道よりも、経済家の道を選びました。


ドラマ構成もうまいのでしょうが、これほど、痛快で素晴らしいとの賛辞しか思い浮かばれないのも珍しいです。。
終わってしまって残念ですが、もっともっと見たかったと誰しも思うでしょう。
長生きしてよかったですね。
改めて、この人に敬意を表したいです。
このような人に似た偉人も一杯いますが、彼が現れたこと自体が稀有としか思われません。


彼は、戦争だけは避けることを念願していましたが、日中戦争にも突入していきます。






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