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仲の良い兄弟~家系の存続~

仲の良い兄弟

🌑仲のいい兄弟と言うのはとても睦ましいものですが、そんな兄弟の関係と言うのは、世間にどれくらいあるでしょうか。
両親にとっても、子供たちには、仲良く将来を生きて行ってほしいと願うものです。
ところが、いくら仲の良い兄弟と雖も、相続ともなるといちばんにもめるのが兄弟です。
そして、何か意にそぐわない事情が起きれば、どちらかが他の兄弟を戒めや喧嘩をし出すのが多いものです。それでも、何とか元のさやに納まればいいのですが、一度、揉めるとそれがもとで、色々問題化しやすくもなります。
兄弟が子供の頃の仲良かった時代を懐かしむことも有れば、その頃のように家族関係が戻れないかとも思案もします。しかし、昔に戻れるはずもなく、ましてや、他人が入り込んで各自が所帯を持つようになれば、その各所帯の方が、一層大切になるのは当然です。


成長

🌑ただ、独り立ちするだけならまだしも、自分たちと相対する付き合い方をすれば、相手にとって面白いはずが有りません。

全く、家族関係にも似た問題スタイルをしていますが、兄弟関係の悪化は、時として、刃物沙汰になる事も有りますし、往々にして、相続問題後は、それで終末を迎え、それ以降つきあわなくなるのが多いものでしょう。
しかし、其れの延長線上にあるような国家間の事ともなると、刃物沙汰だけでは済まないのが何処の国においてもそうでしょう。インドパキスタン、北朝鮮韓国、シリアの様な同国内でも。
いくら兄弟相手の独立成長を尊重しても、自分が、その人と初めから相いれない考えの基に成長しているとすると、自分の立場が危ういとなれば、喧嘩を吹っ掛けるのも有りえてしまうでしょう。
ただ、喧嘩が酷くなる事だけは止めないと、両人共倒れになりやすいわけです。
しかも、自分の考えに賛同する他人を巻き込み、お互いに大勢となり、集団同士で喧嘩する時には、素手だけならまだいいですが、武器をもってとなると、共に死にます。
兄弟喧嘩を仲裁するのは、他の兄弟かもしれませんが、一番いいのは、両親でしょう。
しかし、成長して所帯を持った子供の時代に両親が居るとも限りません。
両親が居なければ、当人同士での対話でしかないし、初めから、それしかないでしょう。


他人の始まり

🌑子供は成長し、大人になって自立するのです。良くも悪くも、同じ考えで無くなったからと言っていじめてはいけないし、ましてや、最悪の喧嘩に発展してもいけない。
御互いの人格を認め合うしかない。それなら、仲良くならなくても、何とかやっていけるでしょう。
兄弟は、他人の始まり。
年をとっても、いつまでたっても、仲の良い兄弟関係って何と羨ましい光景でしょうか。
「サザエさんの3姉妹」が面白いだけでなく、素敵な話でもあるのは、姉妹の仲の良さです。
今の時代、どこかの国で、自然災害が有ったりすると、多くの国からの,災害援助がされる時代なのです。
そんな時代であっても、人の上げ足を取る事しか考えられない関係が続きます。
人は大人になって、変わる事も有れば、永遠に変わらない人もいると言う事でしょう。
でも、それを、国家間同士に当てはめてはどうする?でしょう。
其れこそ、「いい加減に大人になれ」でしょうが、大人になれないわけですね。
「バカは死ななきゃ治らない」と言いますが、国も同じとしたら,世界が無くならなければ治らない」と思いますか。
よく使われる 漱石の「草枕」冒頭文の「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば理屈だ。とかくに人の世は住にくい」どころの話ではないでしょうが、戦争の基は。


揉めない相続の基点

仲の良い兄弟って、いいもの。
仲の悪い兄弟って、みっともないし、情けない。
きっと両親もあの世で泣いているでしょう。
兄弟がうまくいっていることが、親孝行と言うものです。
そして、これこそ、家系の繁栄・尊属に繋がります。
揉めない相続の起点は此処にあります。

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行政書士 井原法務事務所
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