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睡眠時間の確保が、企業の生産性を高める

働きかた改革と言われる中、従業員の労働時間・給与がメインである事は、容易に想像つく事です。
従業員あってこその企業という考えが、世の中に定着して行こうとしています。
中でも、従業員の労働時間の短縮・週休3日制という企業が出ているなど労働日数の短縮も出ている事はご存知のところです。

又、一日に10時間以上働くことは、従業員の健康管理を反って危うくしています。
サービス残業と言われる中にあっても、1日8時間労働以内にあり、且つ、社員の健康を確保する手段は、有給休暇の取得などよりも先行されます。
例えば
「毎日の勤務体制の中では、勤務時間の管理を会社側で行い、社員の時間管理チェックを行なっています。それで、長時間であったときは、その理由をすぐさま確認する」
という、企業も有ります。



●睡眠時間の適切な確保

・睡眠時間を8時間は確保できるように帰宅させる。=会社での営業時間、店舗であれば、営業時間を短くするなどが有ります。
其処から、社員の帰宅を早くさせ、睡眠時間の確保をさせることで健康管理する。
それが、生産性の増加につながっているとも言います。
社員の私生活に生きがいを感じる・やる気を出させるものとなっているのです。
つまり、社員の働く時間以外の時間の確保が、いかに大切かに、企業側が行う事で、売上にも影響してくると言います。

「勤務間インターバル制度」と言うものが、欧米をはじめとしてわが国でも、問われています。又、アイルランドの様に週休三日制を試みている企業の話は既にご存知の方も多いことでしょう。スペイン・スコットランドで、試験導入との事(2021)。日本でも一部企業が採用という。


これについては、厚労省より、とても参考になる下記事例が出ています。

勤務間インターバル制度勤務終了後、一定時間以上の「休息時間」を設けることで、働く方の生活時間や睡眠時間を確保するもの。
2018 年 6 月 29 日に成立した「働き方改革関連法」に基づき「労働時間等設定改善法」が改正され、前日の終業時刻から翌日の始業時刻の間に一定時間の休息を確保することが事業主の始業時刻の間に一定時間の休息を確保することが事業主の努力義務として規定されました(2019 年 4 月 1 日施行)
「ワーク・ライフ・バランスを向上させる勤務間インターバル制度導入事例」厚労省HP
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/jikan/interval/img/data/case_studies2018.pdf より掲載。


労働時間等の設定の改善に関する特別措置法

(事業主等の責務)
第二条 事業主は、その雇用する労働者の労働時間等の設定の改善を図るため、業務の繁閑に応じた労働者の始業及び終業の時刻の設定、健康及び福祉を確保するために必要な終業から始業までの時間の設定、年次有給休暇を取得しやすい環境の整備その他の必要な措置を講ずるように努めなければならない。


ここに掲載されている企業は、早い段階から「働き方改革」について導入している事や導入時間は11時間が多い、現在は試行段階である事、煩雑期の対応の仕方について検討しているなど、完全なる導入とも言えないのですが、「働きやすい職場環境」を目指していることがよく見て取れます。


どの企業も、効果としては、従業員の時間管理意識の向上など健康管理、安全衛生面での向上や部門間でのコミュニケーションの向上などが掲げられています。

逆に、労働力の確保も必要となるので、人的余裕の必要性も言われています。


現段階ではやはり、「企業の努力義務」に終わっています。当然ではありますが、このような企業が全国的に一艘普及されることが、結果的には、国民経済の活性化につながる事は想像に難くありません。

欧米では、11時間以上休息時間を義務付け指定もしています。※1


「もっと働かざるを得ない」とか「日本人は働き過ぎ」と言うことばが、完全に死語であると言われる時代が到来する事が、夢ではないと思える兆しとも感じます。

勤務間インターバル制度導入に関わる助成金・補助金制度も有ります。厚労省は、9時間から11時間取るよう推奨しています。※2


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上記赤線は弊所記入。

※1 「EU主要国のインターバル制度について」厚労省 

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/0000200828.pdf

※2.参照:厚労省東京労働局HP https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/interval01.html



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