はんこの話③

3⃣その他                    

【印鑑の管理】

企業においては、印鑑の扱いについて規則を作らななければいけません。
又、印鑑其々について、保管および管理簿も作る必要があります。
それを行う部署の多くは、総務部や経理部でしょう。
家庭においても、よく言われるように、印鑑と通帳を同時に持ち歩く時には注意する事や、保管場所には気を付け、時折、確認すべきです。
この「時折確認」と言うのがみそです。ほとんど誰もやりません。
ですから、時として、「なんで?」「どこ行った?」「どれがどれ?」となります。



【印相(いんそう)】

印相とは、印鑑の相の事です。材質、形、色、欠け、文字の彫り方などから、吉相印とか言われ、三文判より、実印において特に値段も相当高いものがあります。
また、100円均一の店では、三文判’(認印)などが簡単に手に入ることも確かです。急に三文判が欲しい時に大変重宝します。
しかし、実印でも三文判でも法律効果は同じなので、気を付けねばなりません。
「認め印でいいので」とか「三文判でいいから」と言う言葉には、ついつい気楽に感じてしまいますが、気を付けることです。
印鑑の素材には、黄楊の木が多く使われたと言いますが、象牙、牛角やチタンのものもあります。
しかし、開運とか吉相印とかいうものはないとも言います。
かつて、開運をうたい文句に、訪問販売で、「この印はずっと悪い影響が出る」とか「これを使えば、発展する」とかの不安をあおる印鑑商売が、話題になったことがあります。
すべては、商売用の作り話で、そんな印鑑はないと言います。何拾万円もする印鑑に気を付けましょうという事です。



【はんこの諺】

はんこの諺には,こんなのがあります。
・「印形は首とつりかえ」それほどに、貴重なものであることは今も昔も同じです。
・「石屋の尻に老中の判」・「石に判」・「石の証文岩の判」・「石に掟」・「石屋の睾丸に御老中の判」など。
これらどれも、絶対に確実であって間違いないと言う意味だそうです。


【朱肉】

中国では印泥(いんでい)と言われます。
本来は硫化水銀(今は似たもの)から作られているようですが、高価であり、書画でもない限り一般には使わないようで、いいものは永久的に長持ちするそうです。
よく有るスポンジの朱肉は朱色の植物油・顔料の類で、練り朱肉と言うのは,白蝋(はくろう)や、松脂・和紙・もぐさなどを練ったものと言います。


写真【朱肉と印泥】:右のは安価な中国製



【印鑑と印鑑入れの掃除】

よく銀行で,お金をATMではなくカウンターで直に下すときには当然印鑑を押印します。
 受付の人の前だったりすれば、すかさず行員さんが、ティッシュを差し出してくれます。
いい気持ちにさせてくれます。
それで、印鑑の掃除をさらっとしますが、普段は掃除などしないでしょう。出来るならば時折、柔らかめの歯ブラシで掃除をしておきましょう。
印影がいつもはっきりわかるように。
チタン製でもない限り、きつくやりすぎると、傷つきますから。印鑑は、損傷があると運命的なものを感じやすいものです。
朱肉もあまり古いとカスレの原因に成ったり、良すぎる朱肉故にもぐさがはんこの溝に詰まったり、朱肉自体が固くなって使いにくい事もありますから、適度の買い替えもしましょう。
また、業務用に買うとしても、容量の多すぎるものは不要です。
印鑑入れも朱肉の汚れを直ぐ取り除いておきましょう。
掃除をすること自体が、印鑑の正しい扱いに通じるものです。

写真【印鑑入れ】




【はんこの押し方】

判を押すたびに思う事に、「ハンコの押し方」があります。
「まっすぐ押す」という事です。
もちろん、なるべくきれいにまっすぐ押すように心がけますが、案外気を使わないというか、、、銀行でも、少し斜めの時が多いなあと思います。
ある程度分かる用に押してあればという意識しかないのが本音です。
勿論、90度もずれて居たり、半分押されていなかったりすると「ああ?」とも思いますが。
そのような事ほんのたまにあるんですよね、これが。


で、、、、まっすぐ押すには、ハンコを真上から見下ろすように、紙に当て、少し「の」の字を描くように右回りに押さえるとも言います。

でもそれでも、さほどきれいでもないのです。それに、多くは、円柱形なので、転がって机の上からでも床などに落ちると、形が欠けやすくなるとも言います。

(書類の下にはんこ用のマットを敷いて押すことで、かすれを防ぐのですが、かえって強く押しすぎてしまいます。)

ならば、そこで私自身思うのが、、

「四角い形に作れば、転がりもしないし、円柱よりは,四角の各辺に沿って、紙に水平に押しやすいのではないかと。」

ビジネスでも、私用でも、そのようなのはありません。

遊び印なら当然あります。(最近四角い印鑑が出てきました)

絵画に押す落款は四角の印材が多のですが、落款を押すときのあて木になるものも初めからありますので、位置がなるべく絵と水平になるように押せます。

かつて、経理書類に、押印する時に、少しでも、見た目の悪い押し方をすると注意されたのを思い出します。

経理はしかめっ面の毎日が当然のような環境の中でした。

だから、いまでもそうだと聞きますが、会計事務所では、無駄口ひとつ言わないくらいだと先日も聞いたばかりでした。


さて、ここで一つだけ。

書類によっては、契約書の様に、割印、契印を押すのが普通です。

つまり、正副紛れもない同じもので、両者双方が、しっかり見て契約しましたよと言う意味合いなのです。

でも,これは、たとえ押してなくても、関係ないのです。

法律効果には、影響しないのです。

押してなくても、中身がしっかり同じ物ならいいのです。

これが押してあると、その書類に威厳があり、とても重要で大切だと思わせる効果十分です。


押印というものは、全体を引き締める効果があるのです。

だから、日本画でも、落款が最後に押されることによって、その絵は引き締まり、最後の完成を見ます。

一般書類でも、押印してあるものとないものでは、全く見た目が違います。

押印により、その書類に命が吹き込まれると(大袈裟ですが)感じませんか・・・


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