この書のタイトル自身が多くの人の関心を抱くものであると確信しました。
それ故、手に取り読み始めるやいなや購入の気持ちが沸々と湧いてきました。
やはり、大震災は他人事どころの話ではないからです。
幸い、この東海地方は、次に来る大震災候補と叫ばれますが、今はまだ安心感を持っています。
勿論、大震災に見舞われたら,どれほどの惨事に出会うのかは恐ろしいだろうという予感しか想像できません。
この度の能登震災も、TVやネットで知るに及び、東北震災もいまだ完全復興しないままの中で、日本の国土そのものに新たなる不安を抱く人も多く見えるでしょうが、生まれた土地・育った土地をいとも簡単に逃げゆくなんてことはできません。
そして、その時に起きる災害で多くの問題が、どのようであるか。又、起きた事件事故の責任問題・賠償問題はどうなるのかなど、発生する色々な問題と賠償についてケース別に解説しています。
ですから、被災された方々へのアドバイスになりますし、一般読者にとっては、社会問題のひとつとして通り過ぎることのできない問題を、多角的に考えることができます。
それに、未だ、東北大震災問題は続いていますから、リアルな事象として事件事故・裁判の論点とあり方を知りえるでしょうから、それらの道案内にもなります。
まとめ
この本を読むことで、震災で起こる事件事故と賠償責任の概要を全般的な視野で知ることとなるので,いわば、「震災時賠償ハンドブック」とでもいえるような本でしょう。
多くの人が一度は読んでみる本です。
いずれ紹介するつもりの本で「耐震化の法律読本」と言うのがあります。こちらは、上記の戸は違い、地震に備えた耐震化工事に対する問題が発生したいろんなケースを取り上げ枝折、その際の処方について説明した本です。これも、今後の耐震化工事に際し、とても参考になると思います。
「震災の法律相談」小倉秀夫他編(学陽書房)
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