「在留外国人に対する基礎調査結果」が、令和2年度以降、毎年出ていますが、令和7年度分が本年5月に発表されました。
入管HPの【令和7年度在留外国人に対する基礎調査結果概要資料】
https://www.moj.go.jp/isa/content/001462411.pdf より一部そのまま掲載。
1主な結果
■ 回答者の国籍・地域は、「中国」(25.1%)、「ベトナム」(18.9%)、「フィリピン」(10.7%)の順に多い。
■ 回答者の在留資格は、「永住者」(25.8%)、 「技能実習」(13.2%) 、「技術・人文知識・国際業務」(12.8%)の順に多い。
■ 回答者の年齢は、「20~29歳」(32.4%)、 「30~39歳」(29.8%) 、「40~49歳」(17.9%)の順に多い。
■ 日本での通算在住年数は「3年以上10年未満」(35.3%) 、「1年以上3年未満」(25.7%) 、「10年以上20年未満」(18.6%)の順に多い
2主な結果
■居住地域は、地域10区分別でみると、「関東」が49.1%を占めており、「東海」(17.4%)、「近畿」(15.3%)、「九州」(6.1%)などを大きく上回る。
■日本語能力(会話)では、「日常生活で必要な会話ができる」(36.0%)の割合が最も高く、「全くできない」と回答した割合は1.9%であった。
■ 回答者の情報入手の手段は、「SNS」(78.7%)の割合が最も高く、続く「テレビ」(40.5%)、「日本人の友人」(34.9%)、「出身国の友人」(33.3%)を大きく上回った。■ 情報入手の手段で「SNS」と回答した人のうち、最も使用するSNS等についてみると、「Facebook」(33.3%)の割合が最も高く、次いで「YouTube」(16.1%)、「TikTok」(13.5%)、「Instagram」(11.4%)の順であった。
3生活環境全般の満足度
■日本での生活に満足している人(「満足している」+「どちらかといえば満足している」)は、91.0% (令和6年度調査と比較すると、2.8ポイント増)。
■満足している理由は、「居住環境(清潔さ等)がよいから」(38.1%)、「日本社会の文化や習慣が合うから」(18.0%)、「治安がよいから」(10.7%)の 順に多く、上位3項目は令和6年度調査と同じであった。
■満足していない理由は、「物価が高いから」(32.7%)、「給料が安いから」(21.8%)、「外国人に対する差別があるから」(15.3%)の順に多く、上位3項 目は令和6年度調査と同じであったが、「物価が高いから」が「給料が安いから」を上回り、順位の変動があった。
4日本語学習
■日本語学習歴を見てみると、「現在は学んでないが、過去は学んでいた」(49.6%)の割合が最も高く、「現在学んでいる」(37.3%)と合わせると、学習歴を有する人が、全体の86.9%であった。
■日本語学習をしていない理由は、令和6年度に引き続き、日本語ができるので、学ぶ必要はないから」が最多(32.9%)、続いて「都合のよい時間帯に利用できる日本語教室・語学学校等がないから」(15.2%)が多い。
■日本語学習に関する困りごとは、「日本語教室等の利用・語学学校等の利用・受講料金が高い」(16.6%、「無料の日本語教室が近くにない」(16.4%)、「学んだ日本語を生かせる機会がない(13.3%)」の順で多い。「学んだ日本語を生かせる機会がない」については、令和6年度調査では、4位であったが、令和7年度調査では、「都合のよい時間帯に利用できる日本語教室・語学学校等がないから」を上回り、上位3項目に入った。
5情報入手・相談対応
■困りごとの有無について尋ねたところ、「困ったことはない」の割合は52.8%だった。普段の生活上の困りごとについてみると、就職先(進学先)について(22.1%)の割合が最も高く、次いで自分自身の悩みについて(20.2%)、お金に困ったときの援助について(19.4%)、家を借りるときの保証人について(19.3%)の回答が僅差で続いている。
■公的機関に相談しようとした際に困ったことでは、「どこに相談すればよいか分からなかった」 (16.6%)、「相談するために仕事や学校等を休まなければならなかった」 (16.6%)、「通訳が配置されていなかった又は少なかった」(10.0%)の順で多い。
6医療災害・非常時の対応
■病院で診察・治療を受けようとした際の困りごとは、「病院で症状を正確に伝えられなかった」(14.3%)、「自分の症状に合う診察や治療を受けられる病院がどこにあるか分からなかった」(13.0%)、「言葉が通じる病院がどこにあるか分からなかった」(12.6%)の順に多く、上位3項目は令和6年度調査と同じであった。
■過去1年間の災害時の困りごとをみると、「信頼できる情報をどこから得ればよいか分からなかった」(5.3%)、「避難場所が分からなかった」(4.2%)、「警報・注意報などの避難に関する情報が、多言語で発信されていないため分からなかった」(4.1%)が上位に並ぶ。
7子育て・教育
■妊娠・出産についての困りごとは、「特に困ったことはない」(47.3%)と「自分及び配偶者(パートナー含む)に日本での妊娠・出産の経験がない」(38.2%)を除いた中では、令和6年度調査に続き「妊娠・出産にかかる費用が高い」(4.6%)が一番多く、「学校や仕事が続けられるか不安」(3.4%)が続く。
■ 6歳から15歳までの子どもの教育・保育状況について、就学していない割合は0.7%と、令和6年度調査から0.2ポイント低下。
■ 9月1日から12日までの間の子どもの状況(6歳~15歳)では「学校・幼稚園・保育所等に通っていた」が90.0%と、令和6年度調査から2.1ポイント増加して一番多く、「特に何もしていない」(3.8%)、「家事、家族の世話」(2.1%)、「日本にいなかった」(1.9%)と続く。
8就労、死亡した時の手続
■ 仕事の困りごとは、「給料が低い」(29.1%)、「休みが取りにくい」(7.4%)、「労働時間が長い」(6.6%)の順に多い。 「給料が低い」は調査を始めた令和2年度から一貫して最多。
■ 死亡したときの手続に関する情報の入手先では「入手しようと思ったことがない」(33.2%)が最多。入手先としては「家族・親族・友人・知人」が23.9%で最多
9社会参加
■ 何らかの社会活動に参加したい人は47.7%(「参加したいと思わない(24.4%)」と「分からない(27.9%)」を合わせて52.3%)。
■ 参加したい社会活動について、活動内容別では、「趣味を同じくする人たちのサークル活動」 (26.4%)が最も多く、「ボランティア活動(通訳、清掃等)」 (20.8%)、「町内会・自治会への加入」(14.6%)と続く。
■ 今後の日本での滞在希望別でみると、日本への希望滞在期間が長くなると、ボランティアや自治会など、地域の活動へ参加したい人の割合が高くなる傾向がある。
■ 社会参加に関する困りごととしては、「特に困っていることはない」(57.9%)を除くと、「どのような活動が行われているか知らない」(21.2%)が最多である。
10人権問題・差別
■ 差別を受けた場面は、令和6年度調査に引き続き「家を探すとき」(19.4%)が最多。「仕事をしているとき」(17.5%)、「仕事を探すとき」(13.2%)と続く。
■ 差別を受けた相手は、「見知らぬ人」(44.8%)が最も多く、続いて「職場関係者」(35.9%)、「住宅不動産関係者」(23.8%)の順で多い。
■ 「ヘイトスピーチを受けたことがある」の割合は、12.0%、「受けたことはないが、見聞きしたことがある」の割合は31.9%で、令和6年度調査と同水準で推移。
■ ヘイトスピーチを受けたり見聞きしたりした場所は、「インターネット」(71.4%)、「街宣活動」(25.4%)、「デモ」(22.3%)の順で多い。
11社会保険・孤独・今後の予定
■ 介護保険制度に関する困りごとは、引き続き、「制度の詳しい内容がよくわからない」(29.7%)が最多であったが、令和6年度調査から6.9ポイント減少。
■ 孤独であると感じることが「しばしば・常にある」と答えた人は5.7%で、令和6年度調査から1.6ポイント減少。「ときどきある」と答えた人は19.8%で、こちらも令和6年度調査から4.9ポイント減少。
■孤独を感じる状況は、「一人暮らしの生活をしているとき」(38.6%)が最多。「仕事や学業でうまくいかないとき」(33.2%)が続く
12交通ルール
■ 日本の運転免許の保有状況をみると、「免許を持っている」が41.3%、「免許を持っていない」が58.7%である。
■ 運転免許をもっていると回答した人のうち、難しいと思う交通ルールは、「道路標識の意味」(6.1%)が最多。「道路標示の意味」(5.6%) が続く。
■ 日本での通算在住年数別でみると、多くの交通ルールについて、日本での通算年数が3年未満の人が最も難しく感じる傾向がある。
■ 交通ルール情報の入手に関する困りごとは、「多言語での情報発信が少なかった」(14.9%)が最多。「やさしい日本語での情報発信が少なかった」(7.7%)が続く。
13ウエブページ。取り組みなどの認知度
■ 外国人支援のためのウェブページや取組等について、「知らない」と答えた人は8割ほどとなっている。
○外国人生活支援ポータルサイト
○つながるひろがるにほんごでのくらし(つなひろ)
○外国人在留支援センター(FRESC)
○外国人との共生社会の実現に向けたロードマップ
○ライフ・イン・ハーモニー推進月間
○HarmoniUP!
○外国人支援コーディネーター
○生活オリエンテーション動画
このあとは、意見要望などが列挙。
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