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「何のための豊かさ」リースマン著

この本は、初版出版当時相当有名になった本です。第2版が1964年出版で、アメリカの社会、経済、精神論など、アメリカ人の社会と人間性をあらゆる面から述べた論集と言う形をとっています。


世の中に「物」が生成流転を繰り返される中で、新しい物質文明を生み出して、人々がそれを吸収して、生活自体が物に溢れていきます。便利さをこの上ない生活必須の素材として利活用されていく中で、精神は比例して進化するわけではなく、遅れて又、新しい精神疲労を呈しながら、人間同士が物質に恵まれた世界の人々と、恵まれない人々の経済格差に拍車を変え、文明は益々肥大化して進んでいきます。ですから、そのスピードについていけないのは当然で、新しい心の病は又生まれていきます。


「物」は持たざる者と持つ者との間で、貧富の差を生みながら、持たざる者がいることが必要であり。彼らの欲望があればある程、持てるものが、その要請に応じた生産で利を売る経済が発達していきます。彼らがいる事で富める者がその意義を持つかの如く自らの存在を主張しますが、そこには彼らの存在がある事で成立することを知る事から始まる事を認識するべきです。今ある物はあって当然と思う事からして、富めることの意義を忘れると言うより、知らないが故に「心の隙間」を埋める事が出来ず、更なる「物の所有」をもって、豊かさと勘違いしてしまうので、余計に、心の豊かさは減少するばかりです。


そこで思い出すのが日本で克てよく言われてきた「もったいない」と言う言葉です。今や死語化と思うほどに聞きません。今の日本ン人はほとんどの人が中流階級だと思っています。しかし、西洋に比べればそれが間違いであることに気づくはずですが、気づきません。

自分の住まいの中に物があふれているから、中流階級意識がありますが、平均的な貯金額を見てもサラリーマン家族4,5人家族で、平均1千万円の貯金と言います。

欧米の家を見ても300坪、400坪は、普通の土地家屋です。日本は、広くても隣と接近した100~150坪位です。ここに、2,3台の駐車エリア、裏には10~20坪位の庭。残りが住まい。ですが、これでは、広々とした家屋は作れません。まだ田舎に行った方が土地が安く、家自体も広くとれる間取りにし易くなります。そうなると、大部田舎で、土地代にお金をかけない所ともなります、これでは、仕事探しができません。いくらネット社会で、どこでも仕事ができる時代だと言っても、インフラが大部設備されて居ての話です。

「何のための豊かさ」リースマン著(みすず書房)

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