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事務所開業の話13 「マーケティング」

・マーケティング、一般論として・・・

▢多くの人と出会う➡親類、近所、同窓会、異業種交流会、商工会,中小企業会への参加、
▢ネットの利用・営業➡ホームページ作成。SNS発信
▢アナログ営業➡広告・DM・訪問・
▢タイアップ営業➡訪問・セミナー
▢紹介営業その他

等がありますが、これらについては、どの本にも書いてあります。


一言でいえば「人の会う事」です。


昨今は、多くの士業事務所経営の本が出回っています。参考になるもの・ならないもの多種多様ですが、一度は手にとってみる本の1つになっているに違いありません。

200頁、300頁に及ぶものもあります。

色々な内容盛りだくさんと言った感があり、すぐさま買いたくなります。

マーケティング方法論も多くのページを割いて書いて有ったりもします。

しかし、誰にも手の内までは見せることはありません。(当然です・企業秘密です)


さて、これより以前、「売り上げ・数字のグラフ化」の中で言ったことと矛盾した事を少しあえて申します。

多くの本の中で言われているマーケティング論は、事務所の損益計算書表に出てくるような需要供給線の分疑点に終始していています。

それは、論理的な数字を導き出す手段として書かれ、また結果の証明として、確率の高い論理展開に見えます。

これらは、利益を生み出す原因を確かめ、方策を立てる時にはいいでしょうが、そのように初めから計算高くやる事は出来ないでしょう。

初めから、目標を立てて,結果を挙げ、数字を導き出せるのは、2の次3の次の話です。

創業当時には、まず売り上げを徐々に作っていくことであり、そして、その結果出てきた方法論は誰しも知りたい話となります。でも、抽象論が多いものです。

例え正確無比の様な説明でも、抽象論では分かりません。つまり読後「だからどうするの?」と言う思いしか残らないでしょう。


とは言え、時として、この手の本をあちこち読んでいると、とても具体的な方法を展開している本に出合う事があります。「おお!」と思う時もあります。

勿論その人の言うように同じようにやれるものでもありませんし、やって同じ結果が出るわけでもありません。

ただ、具体的な実話を述べているので、その存在を知るだけでもすでに価値があるのです。(これらは、実話でないと述べられない様な話ばかりですので、創作でない事はよくわかります)

出来る人と言うのは、ある程度でも手のうちを見せても損はしないのです。

先ほど言ったように、誰もその通りに簡単に出来ない事を知っていますし、そこまでに行くだけの人並みならぬ努力をしているのです。


いい人との出合いが人生を決めるように、いい本との出会いもあなたの人生に少しでもプラスに成れば、「買った」だけの価値はあるのです。


・出来るだけ具体論の書いてある本を読みましょう。

参考=数式の少ない説明、コメントのある参考文献案内がある、はしがきに有る推薦の言葉や推薦者に注目する、著者紹介がある程度詳しい、著者の実歴の紹介がある、多人数より、1人で書いている本(多人数では、担当枚数に制限があり、詳しく書けない、又は統一感に欠ける)、まえがきとあとがき又は索引がある(=やっつけ仕事では出来ない証明。)

よく「年収1000万円など夢ではない」とか「私が年収1000万円稼いでいる方法紹介」などと、言う触れ込みの本・SNS・セミナーなどがあります。

それをあなたは知りたくなるのは当然でしょう。しかし、同時に、「そんなこと出来るわけない」「うそだ」とも思うでしょう。それでもなお知りたい思いが残るのも事実でしょう。

世の中ですごくお金を稼いだ人と言うのは、後々ニュースになります。

そして、その手のうちをある程度提示します。しかし、1から10までお披露目するわけではありません。

其れと同じように、起業法論を書いた本も、気を付けるべきは、本のなかに出てくる同じ言葉をチェックしてみます。ex, 儲かる・簡単・誰でも・あなたも出来る等。

また、例示されているこの仕事はいくらで年間いくらで…などと数字を挙げている時があります。著者の校正もしっかりしていない本は、その数式や数量が、いい加減である事があります。ex、「この業務一カ月○○円。1年で✕x円の収入」(実際計算しても答えがおかしい)

このような本はやっつけ仕事だと言う事ですから、全体的に信用がなりません。


・独自のマーケティング論を持つ

マーケティング論と言うのは、どの企業においても独自のものを持っているでしょう。  
独自のマーケティング論を持つこと、そして、マーケティング論が書けると言う事は、成功の証と同じだと言っていいと思います。



最期に、一言・・・・

「考える前に飛べ」・・・・です。

考えて動く人は、職人には不向きです事務系の人です。
しかし、事務系人間でも、事業をやっている以上、営業マンでなければなりません。
ドラマか何処かで聞いた言葉ですが、私自身よく使う言葉があります。


「夢は持つな・目的を持て」・・・です。


お分かりですか。
「あれもしたい。これも欲しい」は誰でもできることです。小学生も言います。
ただ夢ばかり見ていては、獏の飼い主にしかなれません。
夢見るだけではなく(夢なんかより)、目標を持て。
目標を決めたら、それに邁進しろと言う事です。


2021.5.8 追記

・仕事が無いと言うのはつらいものです。しかし、逆に、仕事があると言う事は、嬉しくも有り、幸せな事なのです。
人に使われていれば、決まった給料の中で、給料以上の結果を出さないと、「給料泥棒」と言われます。それを言いたいと言う性格の人が必ずいます。
昨今は、パワハラ、セクハラ禁止時代なので、言われにくくなっていますが、陰口をたたく人は昔も今も変わりがありません。
往々にして、裕福に育った人はそういうことは言わない人が多いものです。
とは言え、裕福であったにもかかわらず、人の上げ足を取ることに楽しさを趣味としている人もいるのも確かです。
しかし、そんなことを経験するのも大事ですが、それに負けてはいけません。
金を持っていれば、彼らには面と向かって言わなくても、勝てるのです。

ですから、自分で、お金を稼ぐ、仕事を取る喜びを見出すようになったら、「自営」の楽しさを苦しみとともに知ることになります。
それが、雇われる時にはない喜びにもなるので、「自営」の喜びを早く知る努力をする事です。

勿論、人に雇われるタイプの人と、独立タイプの人はいます。しかし、そうだからと言って、出来ないとは限らないのです。誰かにそう言われても、後々違うかもしれません。
やって見なければ分からないのですから。

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