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効率化とサービス

どの企業においても、色々な機械の導入によって、経費削減や、機能の向上性を図ります。
例えば、
1スーパーにおけるレジの効率化を図るために自動レジ計算機の導入
2病院における、医療費精算の効率化のための自動精算機や医薬分業により建物を別にする
3パソコンによる、手書きからデジタル化
4店の改装・新規店舗における顧客対応のしかた
5工場の機械の導入


1の場合・・・・

・レジ計算により、顧客の待ち時間が少なくなる
・計算が早い
・計算ミスや支払ミスが無くなる
・売上データが直接、会計(経理)にまわる
等のメリットがある反面、
・箸などはセルフサービスがほとんど
・マイバッグに入れてくれない事がほとんど
・自動精算機が同じグループでも、店舗によりあるところとないところがある。
等のデメリットがあるが、メリットは大きい。


2の場合・・・

・受付の費用精算が早い

・お薬手帳がもらえるので、何処の医者にも見せられる為、医療機関同士のデータの共有がしやすく、薬による副作用などが無くなる。

のメリットに対し、

・受付表が増える
・別の科への受付に直接行けない
・総合受付ひとつで済んでいたものが、精算機を通さないと次に移行できない
・領収書がいやに大きい。
・薬局が同じ建物内にないのでそこまで行かねばならない。
・お薬手帳は、ただではない。
等、そこによってデメリットが増えたりします。(以上は病院により違いますが)


3は、今やパソコンが出来ないと・・・・の時代ですね。


4の場合・・・

これも、今までと全く違うのは、余程でない限り、デメリットが出て来ます。

例)

・今までの入り口は、東だったが西になった(スーパー等日常用品売り場では、種類も多く、入り口が今までと逆になったり、置き場所が変わってしまうのはよくありません。)

・記入書類が増えた

・他の店より、客側がやる事が多い

・ポイント制が無くなった(今までのポイントが使えない)

・営業時間や休日が変わった。等。


5の場合・・・

これが一番多いケースですが、事前のシュミレーションは、出来るものとできない物が有ります。機械導入後のチェック項目に沿った月間・年間計画を作り、毎回のデータとその機械導入前後のデータ比較が必要です。機械導入が、以前より良いと言う事は必ずあるとは限りません。導入以前に、導入後のリスク対策も必要でもあります。


さて・・・

人は今までのやり方を変えるのは、余程よくない限り面倒なのです。反って、簡単でもその違いに惑います。
効率化の為に、機械の導入はすべき点が多いでしょうが、今までの体制を崩すと、顧客や患者にとっては、超簡単でない限り、面倒でしかありません。
トライケースでやってみていい時とそうでない時があります。
上記のようなものは、一度導入して苦情が多い時は、元に戻すのもまた面倒であり、その費用もどぶに捨てるようなものになりやすいのです。
新しい企画の導入により、顧客に、2度手間3度手間を取らせては意味がありません。
往々にして、新しいやり方に変えることで、これからレベルアップ(新機能・新デザインを取り入れる)がごとくの様相を示すことがあります。


また、新しい物の導入後は、多くの点で調査するべきです。
・前より、効率が良いか(時間短縮・人の削減・売り上げ増などにつながったか?)
・機械の導入によるメンテナンスの費用効果はどうか?
・機械の保証内容、修理などの計画体制は出来ているか?
・顧客の対応はどうか?➡アンケート調査を必ずする
・サービスが減少しすぎてはいないか?
・以前より、悪くなった時は、その改善法の対策など
・他社、他店の調査



新しいものの導入は、余程検討すべきだと言う事です。

導入シュミレーションが出来れば、やりましょう。


2020.8.13  追記 「レジ袋の削減と万引き・不審」

・このところ、スーパーなどで、エコバックへの万引きが増えていると言うニュースもあります。レジ袋が無くなり、かつ、自動精算機により、客持参の袋・バッグ・バスケットが多くなる利点に相反して、店側がその袋・バッグへ入れないので、万引きして持参の袋・バッグに入れていることまで目が届いていない。これは、自動化で袋詰めサービスの削減を利用した犯罪になっています。

また、逆に、レジ袋が無いことで、領収書や自前の袋が無い・店側のテープなども貼っていないとなると、正規に購入しても不審がられやすい事は、鼻から存在しています。消費者側も、疑われない様に、領収書・レシートだけは、帰宅するまで失くさない事がとても大事です。



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行政書士 井原法務事務所
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