こういう本が、一般に販売されていると言う事が、どこか不思議です。
この手のものは、弁護士の仲間内だけにとって必要だと思えます。
それがあえて、一般書籍販売ルートに乗って、書店の店先で、目にすると言う事は、どういうことでしょうか?
弁護士の報酬の相場也、最大金額・最少金額を、概略的に知りえるものとしてなら、私共行政書士会でも、似たようなものを作ろうとします。
訴訟に際しては、どれほどのお金が掛かるかを誰もが知りたいのですが、こと他の士業には、この様に一般書籍販売ルートに乗ることは100%ないでしょう。
所が、この本がこのようなルートに乗ると言うのは、日常生活で起こる問題において、訴訟に発展する問題が多い事であり、それを扱うのが弁護士であり、問題が発生した時の当事者にとって、もっとも知りたい事項の一つだからです。
言い換えれば、庶民と弁護士は、トラブルの両輪になっています。その時必ず誰もが、感じることの1つが、「裁判は費用が掛かる。弁護士は高いしなあ」でしょう。
その時、当然、弁護士の報酬体系を知りたいはずです。
この本は、例示事件を取り上げて、報酬がとれほどかかるかを説明しています。
故に、似たような事件ケースを目にすることがあれば、その弁護士の報酬額を凡そでも知り得るでしょう。
勿論あらゆるケースに対応できるようなことでもありませんし、それほどの例示数をげているわけでも有りません。
このように弁護士報酬を知りたい欲求は多くても、他の士業の報酬を、この様な一般出版物として発売してほしいと言うほどの要求はありません。
それほどに、世の中には、あらゆる訴訟事件が多く発生していることを物語っています。
※ガイドブック弁護士報酬」吉原省三(商事法務)
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