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「本の虫」

・「活字」「活字中毒」という言葉にあこがれる
・書斎を欲しがる
・本に囲まれた(部屋に住む)生活をしたい。
・「本に囲まれた部屋で、地震が起きて、本棚が倒れて、その下敷きになる」と言う空想をすること。
・新刊本屋・古本屋巡り
・神田古書店街に一度は行きたい。
・本を買う事、読まなくてもいいから。
・人の持っていない本が欲しい・知りたい。
・人と付き合うより、本を読んでいたい
・人に好きな本を進めたい
・本をたくさん持っていることを自慢したい
・自分がインテリゲンチャだと思っている(意識しなくても)
・いつかは自分でも本を出してみたい
・旅には、ガイドブックのほかに、一冊でも本を持参したい
・本につきあっている時にしあわせを感じる。その為の時間が長くなる。周りの人、とりわけ家族は、退屈。迷惑でもある。
・本の好きな人が好き
・本について語り合いたい、語り合える人が欲しい。
・本から得た知識を広めたい、自慢したい。
・文房具が好き
・手紙が好き、メールなんかよりも。
・所蔵印を欲しくなる。
・博学になりたがる
・持っている本を売りたくない、売るのは本当に要らない本。
・誰かに自分の持っている本をあげたくない。
・ありすぎる本を処分したいが、どれを処分していいのかわからない。
・価値もわからない古本屋に出したくない。古本屋で二束三文なら、誰かにあげたい
・「本好きである事で、自分の存在に価値を持っている」と言う誤算がある=本好きとはただ、本が好きに過ぎないのに。
・綺麗に本棚に並べるより、積読にするのが好き。




本と言うのは、21世紀ともなれば、一生において、10人が10人一度も手に取ったことが無いと言う事などは決してないでしょう。

そんな中で(高学歴社会に伴って)、読書人口は、増えたと言っても、読書好きが、本好きを上回ることはあるでしょうか。

つまり、「読書好き」と「本好き」とはイコールではなく、強いて言ってもニア・イコールだと言うことです。

「読書好き」は、そのまま、本が読むのに幸せを感じるからにほかなりません。しかし、「本好き」と言うのは、読書が好きでもあるが、それ以上に、本と言う物自身も好きなのです。いや、それよりも、読書以上に、本の存在が好きなわけです。

ですから、読みもしない本を一杯集めるのも大好きなわけです。

いわゆる、その人にとっては、ミニチュアカーを集めるようなものです。さわることも好きですが、飾って楽しむ点は、本棚に一杯並べる事だけで、幸せを感じる輩と何の変りも有りません。



以前何処かでお話したように、小説家開高健は「古本屋の主人になりたい。地震が起きて、棚から落ちてきた本の下敷きになって死ぬのもいい」と言う様な事を昔フリーで出版されていた新刊案内の様な薄っぺらい宣伝小冊子に載っていました。

「読書好き」の人にとっては、今時のデジタル読書もいとわないでしょうが、「本好き」の人にとっては、少なくとも私は、読みたい気が起こりません。

本自体が、本来紙に印刷された文字の集合体の上に成り立っていると言う感覚でしか有りません。紙に触る事もなくて、文字を読むのは、単にPCかモバイルの画面で見ている文字の操作の延長に過ぎない感覚です。

そこにあるのは、紙を通した文字の集合体への物に対する愛着等湧く筈はありませんん。そこには、電子機器を持っている事への物欲からくる愛着です。





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