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Q.帰化申請の「日本語能力が、小学校2,3年生程度の国語力が必要」とは、どれくらいの事ですか?

A.これだと言う決まった解答はありませんが、次の事を参照してもらうのが良いでしょう。

文部科学省「小学校学習指導要領解説国語編」によれば・・・

小学校1・2年生

  [身のまわりで必要な言葉や文章読解に最低限必要な言葉を学習する]
  ・ひらがな・カタカナを習い、カタカナを文章で使える。
  ・筆順が分かる
  ・昔話・神話


小学校3・4年生

【ウ 文字に関する事項】では、[更なるいろいろな学習に際し、身のまわりの生活上で必要な言葉を学習する]・・・「(ア)ローマ字の読み書~簡単な事はローマ字で書ける」

  ・やさしい短歌俳句が出来る
  ・文字の形大きさを整える
  ・毛筆をやる。
  ・文書の起承転結…他の人にも分かり易く、はっきり伝える事を目標とする。


③各学年の漢字が読める

その「(ィ)学年別配当表の各学年までに配当されている漢字を読むこと~~文や文章の中で使える事」とあります

習う漢字数は、   1年生   80字

          2年生  160字

                                   3年生  200字


1,2年生ページには・・・

【表記に関する事項】には・・

  アクセントの違い➡例)はし=橋、箸・端
  長音      ➡ おかあさん=伸ばす音
  拗音(ようおん)➡「きゃあ」「きゅ」= ねじれ音
  促音      ➡「らっぱ」=詰まる音
  撥音(はつおん)➡「ん」の字に当たるはね音・・・・・以上のことが出来るように
  なること。

【言葉遣いに関する事項】には・・・

 「敬体(けいたい)」=文末が「です」「ます」又は「でした」「ました」等になる文
 「常体(じょうたい)」=文末が「であった」等の様になる文。


等、これらに慣れる事。



ですから、小学2,3年生程度の国語力というのは、殆んどの物事に対して、対応できる範囲(=日常生活に支障がほとんどない基礎項目の会得)であると理解してよいでしょう。


参照 文部科学省「小学校学習指導要領解説国語編」(平成20年6月)などより、一部抽出加工編集

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2010/12/28/1231931_02.pdf


因みに、法務局で帰化申請をする時に、申請から、数回後、日本語能力を見るために、担当官と1対1での面接があります。

その時は、行政書士など、サポーターも入れません。

どのような試験がされるかは、後から本人に聞くしかありません。

もっとも、初めの申請段階で、日本語で話すときに、すでに会話力が見られるので、初めからダメと言われることもあります。

以前も申しましたように、日常会話はできても、読み書きは全然できないと言う人も、多くいます。

昨今は、ダイソーでも、幼児対象・小学生対象の漢字ドリル・算数ドリル等がいろいろ出ています。とても、安く簡単に勉強できる時代ですから、利用しない手はありません。一般書店に並べられている各学科の問題集などどのテキストも、一冊でも、案外値段が掛かるので、気楽に買い求めることにも躊躇するかもしれません。しかし、100均で同じものが求められるのですから、こんなにお手軽な事は有りません。

これらのテキストで日本での生活や帰化に際しても、必要十分な、日本語知識を学べます。

外国人にも、大いに100均生活の可能性を知ってほしいものです。勿論、100均は100均だけの価値と言う事も理解したうえでのことです。


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