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「牛にひかれて善光寺参り」にちなんでみては・・・

❶牛にひかれて善光寺参り

この「牛にひかれて善光寺参り」と言う昔話としても、有名なことわざでありますが、知っている人は、どのくらい見えるのでしょうか。そもそも、「善光寺へ行くのに、車や電車でなくて?」ともなるのでしょうか。


『昔、信州小諸(長野県小諸市)に意地悪なお婆さんが住んでいました。ある時、おばあさんが布を洗って干していました。そこへ一頭の牛が現れて、その布を角で引っ掛けて走っていきました。おばあさんはその牛を追いかけました。ところが、あろうことか善光寺まで来てしまいました。更に、牛について行くと、牛が光の中でよだれを垂らしていました。牛のよだれはあるありがたい言葉に見えました。それからお婆さんは信心深くなりました。その後、その時の牛が観音様だったことを知り、余計に善光寺への信仰心を深めやがて往生をとげました』


つまり、思ってもいなかったことが他人に誘われて、良い方向に向かう事を意味しています。


❷銀行参り

これになぞらえて、経営者も「銀行参り」をしてはどうでしょうかという事です。兎角、企業を経営していると、銀行員があなたの会社に来るかもしれません。昔はそれが多かったのですが今は少なくなったと言います。とは言え、人を雇ったりでもすれば、銀行員の方がやはりうかがうでしょう。融資でも受けていればなおさらです。でも、来てもらうばかりではなく、経営者自身が足しげく銀行に通ってみてはどうでしょうか。受付・融資担当者・店長クラスの人と仲良くなるのです。その時の話は、何でもよいのです。もちろん、あなたの会社の話は銀行側から出るでしょうが、普段は面白半分の話でいいのです。そして、あなたの会社の業績・扱っている商品の話・業界の話をします。週に一回ぐらいは、行きましょう。来てもらうのではなく、あなたが行くのです。牛の話は、足蹴く通ったことではありませんが、あなたから出向くことで、あなたと言う人を知ってもらい、あなたの会社の状況を伝えておくのです。融資を受ける時には、必ずあなたとあなたの会社の状態のみならず、あなたの家族の事までも、調査の対象となるかもです。普段から、あなたの会社の事を知っておいてもらう事で、会社と銀行関係について、少しでもスムーズな状態を作っておきましょう。

例えば、各種支払いの時や借入の時だけのお付き合いではなく、銀行に行く度に、その時の財布の持ち金を1,000円でも2,000円でも普通預金に入金するとか。

一度に多額ではなく、「毎回、少しだが」と言うスタイルを続けることで、あなたの性格=まじめ・こつこつさ(=会社の地道な成長とか確実経営の裏付けを見せるひとつにする)とかを披露しておきましょう。


ちなみに、融資を受ける際には・・・・

決算書・科目明細書・試算表・資金繰り表・事業計画書・事業案内として会社案内などの提出があるでしょう。

会社案内も全くの一人企業では作ってはない事がほとんどでしょうが、数ページの簡単なものでもよいので作っておきましょう。

例えば、物作りの会社なら、商品の説明・写真・使用機械・製造工程などを取り入れます。他には、住所会社名などから始まる会社情報・経営者の事・会社史・従業員の事・売り上げグラフなどを取り入れます。写真は相手への訴える素材としては直接的で必須です。手作りの会社案内もまた味がありますし、いい会社表現方法でもあります。何より、作成費用が安く、いつでも手直しが出来るのです。


「あなたが銀行へのあなたの会社の情報提供者になる」のです。思ってもいなかったこと(いや、思っていること)がいつか良い方向に向かう事を願って・・・

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行政書士 井原法務事務所
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