「分子」
「日本臣民は日本帝国成立の分子にして・・・」これは、伊藤博文著「憲法義解」の<大日本帝国憲法 「第20条 日本臣民ハ法律ノ定ムル所二従ヒ兵役ノ義務ヲ有ス」>の注解解説に書いてあります。
一般に「分子」というのは、物理・化学用語であり、だれしも、分子と言えば、思いつくのが「物」が成り立つ上での微粒子を想像します。又、学生が思いつくであろうことは数式に見る分母分子のことです。
それに対し、国語辞典には「団体をかたち作る個人」という意味もあります。この意味は知らないというより、想像つかない意味ではないでしょうか。
最も、昨今の事件で上げられる「テロ行為」の如く、「不法分子・不穏分子」というようにも使われているのですから、そういう意味では、さして目新しい言葉でもありません。
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