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時の記念日 『時=時間ではない?』

6月10日は、「時の記念日」ですが、671年、日本ではじめて第38代天智天皇が設置をしたことにちなんで、記念日としたものですが、当時の4月25日を現代のグレゴリウス暦に当てはめると6月10日なるという事です。1970年に制定。

当時あった時計は、「漏刻(ろうこく)」という水時計だといわれます。
奈良の飛鳥の水落遺跡にあるのが最初だと言われることです。
10年ほど前にそこを訪れましたが、田んぼの中の一角といった風情でした。



この「時」ですが、法令上に使われる「時」は、「時間」というとらえ方とは少し違います。
「時」と「とき」は、両方ともに「仮定的な条件の状態」を表します。ともに似たり寄ったりでさしたる違いがあるわけではないともいえるものです。
条件が重なる時、漢字の「時」は、英語でいうところの「in cace of」。すなわち「~の場合」の「大きな条件の場合」で、その時点に確実性をもとめている。それに対して、ひらがなの「とき」は、「~の状況の場合・時」というもっと<狭い>とか<ちいさい>範囲での条件で使うとします。はっきり言ってわかりにくいし使い分けしにくいです。




さて「時計」に話を戻します。

時間を扱った映画や小説では、ジュールベルヌの「タイムマシン」や、アメリカ映画「タイムトンネル」や「バックトーザーフィーチャー」、スチーブンキングの「ランゴリアーズ」*が最高でしょう。

ただ仏教の概念では、「諸行無常」であり、この世には、もともと初めから何もない世界であっという風に論じられますが、何事も変転し、ひとつとして同じものはない世界だと言います。

今と言う一時は二度とこない時であり、みすみす油断するなかれと解かれます。


人は時間をそのように大切に叉、無駄な過ぎ方をしないようにするべく計画も立てますが、往々に人の思うようにはならないとも言い、常に反省を促すわけです。

要は人の生き方としても、最後に行く間際に、「私は一生懸命に生きた」と自負できることが一番の幸せだという事です。





*「ランゴリアーズ」:youtubeでその一辺が見られます。過去の時間・過去の地球の時間が消えていくのは、ランゴリアーズと言う時間を食べてしまう怪物がいるからという設定です。このような発想がとてもリアルで、あるかも的な感じにさせてしまう映画です。

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