このところ、事業承継問題への関心が以前にもまして、あれこれ本を読み漁っています。
そんな中、古本屋で、ちょっとおもしろい本に出合いましたので、それを紹介致します。
著者は、岐阜市の人の様です。様ですと言うのは、住所が書いてあるわけではないのですが、十六銀行の勤務経験があるとか、趣味の詩が、岐阜市から受賞したとか書いてありますので。
中身と言えば、構成が「事業承継」の基礎知識・相談事例がメインになっています。
注目は、その相談事例です。銀行員であった経験がよく偲ばれます。
この本の大きさ(A6サイズ)からは、ほとんど見かけない「索引」がついていますので、とても親切です。
ただ私共の持っているものは2007年の初版本ですので、その後の改訂などは分かりません。
また、著者も述べていますが、「事業承継はビジネスの宝の山である」と。
そうですね、「事業承継問題は、今に始まったわけではないし、いつの世もすべての企業で出てくる問題です」ので、ピックアップに事欠きません。
承継と言うのは、事業も家系もその時点においては同じです。
承継と言う言葉は、もっと危機感を含めた言葉に置き換えれば、「存続」であると言ってもおなじことではないでしょうか。「事業存続」この言葉の方が、もっとリアルです。内実はこれです。
ただ逆に、この言葉だと、承継についての議論より、もっと危機的状況下だけでの話になってしまいそうですが。
相談事例を読むにつれ、そのことを直に感じることもあるでしょう。
それほどに「承継問題」は、あまりにも切実であると言う事です。
※「事業承継の相談事例」黒木正人著(商事法務)
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