今までの経済論・経営論の歴史の中で、多くの有名人の至言は、今更説明するまでも有りません。
そんな中で、とりわけ小売り店舗を展開している企業においては、毎日の売上が計上される中では、「ロス」問題が何度も提示されます。
昨今のニュースで賑わうところの「食品ロス」や、余剰人員にみる配置の不適格、はたまた、逆に高齢化社会にみる若年者の不足、「働き方改革」にみる従業員の配置と時間不足、商品発注ミス、返品など上げれば枚挙にいとまがありません。
ましてや、今のコロナ状態では、今まである経営の理論などは、どれ一つとして、あてはまるものではありません。
とは言え、今を乗り切った後の社会を想定すれば、今までの経営方式に根本まですべての企業が変更を余儀なくされるかどうかは、未だわかりません。
その時は、又、今までの経営理論が唱えられるでしょう。
次の理論もよく知られるところです。
「割れ窓理論」(Broken window theory )
これは、1982年アメリカの犯罪学者ジョージ・ケーリングの提唱した理論だと言われます。
「ちょっとした犯罪も厳重に取り締まれば、大きな犯罪を防げる」と言うもの。
建物のガラス一枚でも割れたままにしておくと、その内にゴミまで放置されたり、泥棒が入ったりする。その建物自体の清掃なども常日頃から維持管理しるべきだと言う戒めからきています。
そもそも、日本と違い、自販機1つ街中におけないようなアメリカやその他の国では、当然発生する考え方でもあります。
日本でも同じことは言えますが、破損や清掃不足で、維持管理が直ぐに必ず犯罪につながる事態が起きるとは言えません。
しかし、店の維持管理のひとつとしては、むしろ日本人的な発想です。ほんの少しの不手際のままの放置が、会社経営全てに関係すると言う事です。
この言葉は、「万引き」にも言えます。
・防犯カメラなど、セキュリテイが整備されているか
・店員の配置や人数は適当であるか
・客数は、多いか少ないか
・店内の照明度はよいかどうか
・レジ袋とマイバック等の相関関係はどうか
・商品コーナーとトイレのラインは、利用しやすいか。死角になっているか
・値札の付け間違い、値札が無い、セールス時の日時時間等の間違いなどはないか
・陳列商品の整理、整頓、並べ方などは、常時チェックしているかどうか
・レシートに関する問題はないか
・自動金銭支払い機の管理、採算は良いかどうか
・レジ及び担当の配置は、適格か
これらは万引きや、商品の棚卸、商品発注等に、「ロスの防止」の予防論として行うひとつです。
類語
「ちりも積もれば山になる」・「群軽折軸」「常備不懈」「有備無患」
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